「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられるイグ・ノーベル賞の授賞式が9月30日に行われた。日本からは公立はこだて未来大の中垣俊之教授らが「交通計画賞」を受賞した。 中垣氏らは、粘菌が最適な鉄道網を構築できると発見した。同氏は2008年にも、粘菌に迷路の最短経路を探し出す能力があることを発見してイグ・ノーベル賞を受賞している。 このほか2010年のイグ・ノーベル賞には、工学賞にリモコンヘリでクジラの鼻水を収集する方法、医学賞にぜんそくの治療にジェットコースターを利用できるという発見が選ばれている。「靴の上から靴下をはくと、凍った道で滑りにくくなる」という研究が物理学賞を、「従業員をランダムに昇進させる方が組織の効率が上がる」と数学的に実証した科学者が経営学賞を受賞。ほかにもユニークな研究が同賞を受賞している。 また原油流出事故を起こしたBPが、「水と油は混じらない」という定説は