アルファベットという文字の構造をよく観察してみると、文字の上下位置を規定するベースラインからぶらさがる部分をもつ文字がある。「g」や「y」といったものがそうだ。この下にぶら下がるスペースを、ディセンダーと言う。また上に突き出る文字もある。「b」や「l」がそうだ。上に突き出るスペースを、アセンダーと言う。もちろん大文字になれば、ベースラインからアセンダー部分全部を使うことになる。 しかもうまい具合に、出現頻度の多い母音は「i」を除いてみんな上下にはみ出さない文字なので、単語としてつづる場合に、高さの平均値が下がる。つまりアルファベットは上下にはみ出す文字がある分、行間が空いているように見えやすいデザインなのである。 一方、日本語で使われる漢字、ひらがな、カタカナは「仮想ボディ」と呼ばれる四角の中に綺麗に全部入るという構造になっている。文字のベースラインは、各文字の縦横の中心線となる。それが故
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