電子書籍奮戦記 2010年11月30日 経済・ビジネスITカルチャーメディア コメント: トラックバック (0) フィード経済・ビジネスITカルチャーメディア (これまでの竹田茂の「構成的アプローチ」はこちら) 「出版文化」という言葉には「文化としての出版」と「文化を支えるインフラとしての出版」という2種類の意味がありますが、現在、様々な企業が取り組んでいる「電子出版」は「電子出版産業」という意味以外に特別な意図などあるわけがない、と割り切られているように感じます。崩壊しつつある(個人的には正常な状態に戻りつつあるとも言えると思いますが)マスプロダクションシステムとしての出版産業の延命策、という位置付けでしょうか。 しかし萩野さんのこの著書を読んでいると、彼はそれにはあまり興味がないことがわかります。彼の指し示す「電子出版」はもっと小さな価値の交換システムのことであり、そこには「産業」の香