当事者の希望に寄り添った治療へ… 1日の記者会見で富山大学附属病院ジェンダーセンター長の佐武利彦医師は「保険適用になったことで当事者のメリットは大きくなりました。相談や治療の件数が今後も増えていくことが見込まれ、引き続き安全で確実な手術ができるよう環境を整えていきたいです」と話しています。
当事者の希望に寄り添った治療へ… 1日の記者会見で富山大学附属病院ジェンダーセンター長の佐武利彦医師は「保険適用になったことで当事者のメリットは大きくなりました。相談や治療の件数が今後も増えていくことが見込まれ、引き続き安全で確実な手術ができるよう環境を整えていきたいです」と話しています。
北陸中心に “3年間で20人” の性別適合手術 当事者への医療サポートは、精神的サポートと身体的治療に分けられ、このうち身体的治療は、ホルモン療法と外科手術があります。 富山大学附属病院のジェンダーセンターは2021年に設置され、これまでの3年間で北陸地方を中心に20人の当事者に対し「乳房切除」といった “性別を適合させる手術” などの外科治療を実施してきました。 外科治療では “身体は女性でも性の自認が男性”という「トランス男性」の乳房切除手術が全体の9割を占めているほか、子宮や卵巣の切除、陰茎や精巣の切除といった性別適合手術も実施しています。いずれの手術も自由診療で費用は60万円から100万円ほどということです。
産経新聞出版が4月に刊行予定の書籍「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」に関し、同書が心と体の性が一致しないトランスジェンダー当事者への差別を扇動するとして、「出版の中止」を求め、発売した場合は販売書店に火を放つなどと、脅迫するメールが同社に届いたことが30日、産経新聞社への取材で分かった。 産経新聞出版は、警視庁に威力業務妨害容疑で被害届を提出し、受理されたという。「多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。悪質な圧力に屈することなく、書籍は発行します」とのコメントを出した。 書籍は米国のアビゲイル・シュライアーさんの著書「IRREVERSIBLE DAMAGE」の邦訳。KADOKAWAが「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」との邦題で刊行を予定していたが、「当事者の安全・人権を脅かしかねない」とする抗議を
崇来人さんは、生殖能力をなくす手術を受けていないため、性別変更を認められず、最高裁まで争った末に2019年、訴えを退けられた。LGBTQを巡る社会情勢の変化を受けて、最高裁は2023年、判断を変更した。2024年2月、女性から男性への性別変更を認められた崇来人さんを支えたリアルライフは…(共同通信=北野貴史) ▽「あんたはええ人じゃ」 崇来人さんの村一番の親友は、2025年2月に100歳を迎える笹野清子さん。農作業の合間にお茶や散歩をする仲だ。人間関係やバッシングに悩んでいたある日、笹野さんから「あんたはええ人じゃ。お天道様は見てなさるでな」と声をかけられた。 「自分のことを理解してくれる人が1人でもいたらこんなに救われるのか」 崇来人さんは痛感する。 「人は年齢や性別じゃねぇけぇな。臼井さんとは心が通うとるわけ。とってもとっても大切な存在ですわ」 笹野さんは思いをにじませた。 ▽村との出
あすからトランスジェンダー映画祭 淡路の河上さん監督・出演 リアルな葛藤、短編に 生まれた時に割り当てられた性別と性自認が異なるトランスジェンダーがテーマの作品を集めた「トランスジェンダー映画祭2024秋」で、当事者たちが製作した作品が上映される。監督を務め、出演した河上りささん(41)=淡路市=は、交流サイト(SNS)で当事者らへの誹謗(ひぼう)中傷が収まらない中で、「多様な性が当たり前の社会になってほしい」との願いを込めた。 映画は「鏡をのぞけば~押された背中~」。舞台は、カフェに設けられた占いコーナー。ある客は占師に「自分はトランス女性」だと打ち明ける――。複数の当事者が出演したリアリティーある短編作品で、周囲から理解されず、葛藤する当事者の苦悩を表現している。23年6月以降、全国各地の学習会などで上映されてきた。
Published 2024/09/25 11:00 (JST) Updated 2024/09/26 09:18 (JST) 生まれた時に割り当てられた性別と性自認が異なるトランスジェンダー。当事者や周囲の人々を描く作品を集めた「トランスジェンダー映画祭2024秋」が、9月27~30日にオンラインで開かれる。上映作品の一つが、複数の当事者らが製作した「鏡をのぞけば~押された背中~」だ。 昨年6月以降、全国各地の学習会などで上映されてきた。交流サイト(SNS)でトランスジェンダーへの誹謗中傷が相次ぐ中で、「当事者のリアルな姿を伝えたい」と撮影された。 監督を務め、自身も出演した河上りささん(41)=兵庫県淡路市=は、「多様な性が当たり前の社会になってほしい」との願いを込めた。かつては「自分」を隠して生きていたという河上さん。製作までの軌跡を追った。(共同通信=小川美沙) ▽リアリティー 映
経済産業省がトランスジェンダー女性の50代職員に対し、勤務階から2階以上離れた女性トイレを使わせたのは「違法」と判断した最高裁判決後も、この制限を続けている問題で、斎藤健経産相は24日の閣議後会見で…
10月に行われる国連女性差別撤廃委員会の日本政府審査に向けて、9月24日、NGO8団体が選択的夫婦別姓制度と「性と生殖に関する健康と権利」について記者会見を開いた。 日本は女性差別撤廃条約の「選択議定書」を未批准 「女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」、通称「女性差別撤廃条約」は1979年に国連で採択され、1981年に発効。日本は1985年に批准した。 1999年には条約の実効性を強化し女性が抱える問題を解決するために「女性差別撤廃条約選択議定書」も国連で決議・採択、2000年に発効されている。 2024年9月時点で女性差別撤廃条約の締約国189カ国中115カ国が選択議定書を批准しているが、日本は批准していない。そのため、条約に認められた権利を侵害された個人が人権機関に直接訴える「個人通報制度」が、日本では利用できない。 10月17日、スイス・ジュネーブ市にある国連欧州本部に
性同一性障害と診断され、生殖能力をなくす手術を受けていない岡山県新庄村の農業臼井崇来人さん(50)が、戸籍上の性別を女性から男性に変更するよう求めた家事審判で、岡山家裁津山支部は7日、生殖能力をなくす要件は憲法違反だとして、性別変更を認める決定をした。臼井さんの申し立ては2度目だった。 性同一性障害特例法には、性別変更の際に生殖能力をなくす手術を事実上求める規定(生殖能力要件)があるが、最高裁は昨年10月に違憲、無効とする決定を出した。家事審判は非公開で、違憲決定に沿う形で性別変更を認められ、当事者が記者会見で公表するのは初めてとみられる。特例法改正を前に、今後も各地の家裁で同様の判断が続きそうだ。 臼井さんは岡山市内で記者会見し「(トランスジェンダーの性別変更に)大きな扉が開いた」と笑顔で話した。 臼井さんは、2016年にも同様の審判を申し立て、生殖能力要件について争ったが、最高裁は19
経済産業省がトランスジェンダー女性の50代職員に対し、勤務階から2階以上離れた女性トイレを使わせたのは「違法」と判断した昨年夏の最高裁判決をめぐり、同省が判決から1年以上経っても、トイレ制限を続けて…
Published 2024/09/19 19:06 (JST) Updated 2024/09/19 19:23 (JST) 心と体の性が一致しないトランスジェンダーが障害ではないとの考えの広がりを巡り、政府が2027年の施行を目指す世界保健機関(WHO)の「国際疾病分類」最新版の和訳で、性同一性障害ではなく「性別不合」を採用したことが19日分かった。ゲーム障害として知られる症状は「ゲーム行動症」と訳した。同日の厚生労働省の専門部会で和訳案がおおむね了承された。 国際疾病分類は疾病、傷害および死因の国際的な基準で診断や統計調査などに用いられる。現在の分類は1995年に国内で適用された。最新の11版は2018年に公表され、22年に発効。国内で和訳作業を進めていた。
Q 私はトランスジェンダーです。戸籍上は男性ですが、女性として生活しています。戸籍上の性別も女性に変えるにはどうしたらよいですか。 A 戸籍上の性別変更には、家庭裁判所で「性別変更の審判」を受けなくてはなりません。それには医師による性同一性障害の診断などが必要です。 従来は、生殖能力をなくしていることや、性器の外観をなりたい性別に近づけることも求められました。これには「性別適合手術」が必要な場合があり、手術ができない、したくない人の性別変更の道は閉ざされていました。 しかし、最高裁判所は昨年10月、生殖能力がないという要件は憲法違反で無効とする決定をしました。憲法が保障する「意思に反して体を傷つけられない自由」を制約している、と捉えたものです。性器の外観の要件についても、今年7月の広島高裁決定は、憲法違反の疑いがあるとして、手術なしの性別変更を認めました。当事者は戸籍上男性でしたが、手術を
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
独協医大埼玉医療センター(埼玉県越谷市)は、トランスジェンダーの人々の生殖医療に特化した「ジェンダー外来」を開設、当事者の支援に取り組んでいる。性別適合の過程で生殖機能が衰える懸念があり、当事者の相談に応じるほか、男性の体で生まれたが自身は女性と認識するトランス女性の精子の凍結保存も行う。こうした取り組みは全国初という。 性別適合のためにトランス女性がホルモン療法を受けると、精子の数が減ったり質が悪くなったりする。手術で精巣や卵巣を摘出すれば、生殖能力を失う。事前に精子や卵子を保存すれば子どもを持つ選択肢を残すことにつながるが、トランス当事者の生殖医療を支える医療機関は少ない。 トランスジェンダーを巡っては、最高裁が6月、性別適合手術前に保存した凍結精子を使って女性パートナーとの間に子をもうけたトランス女性を「父」と認める初判断を示した。 診察には電話予約が必要で、当面は月1回、土曜午前に
Published 2024/09/03 07:54 (JST) Updated 2024/09/03 08:11 (JST) パリ・パラリンピック陸上女子400メートル(視覚障害T12)の準決勝に出場したイタリア代表バレンティナ・ペトリロ=2日、パリ郊外(ゲッティ=共同) 【パリ共同】パリ・パラリンピックで2日、陸上女子400m(視覚障害T12)準決勝に出場したトランスジェンダーのイタリア代表バレンティナ・ペトリロ(50)は自己ベストを出したが全体6位で敗退し、決勝進出を逃した。競技後に「最後まで頑張り抜いた。最高に美しい経験だった」と涙を浮かべた。6日の200m(同)にも出場する。 選手の多様性を重んじるパラにおいてもトランスジェンダーの女子カテゴリーへの参加には賛否両論があり、ペトリロの競技結果が注目されていた。国際パラリンピック委員会(IPC)はトランスジェンダーの参加について、各
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く