半歩だけ前進した。 性同一性障害の人が戸籍の性別を変更する場合に、生殖能力をなくす手術などを要件にしている特例法の規定だ。最高裁大法廷が一部を違憲とする決定を出した。 最高裁は2019年に「(規定の削除は)社会に混乱を生じかねない」と合憲と判断したが、社会情勢の変化を踏まえ見直した。 今回は憲法13条が保障する「身体への侵襲を受けない自由」を制約すると…
【松本山雅インサイド】甘えかもしれないけど、最後まで”ワンソウル”で戦いたい ベテラン橋内優也の深すぎる思い
LGBTQ(性的少数者)の人たちが医療機関を受診する際に受ける偏見や困難さを解消しようと、県内の医療機関や市民団体が取り組みを始めた。松本市の団体は医療機関に現場での対応について現状を聞くアンケート調査を送付、職員が勉強会を始めた病院もある。LGBTQの人たちが受診を避けてしまうような現状をなくし、どう利用しやすい環境をつくっていくのか、早急な課題となっている。 (藤田沙織) アンケートは、当事者や支援者でつくる団体「レインボーフェローズナガノ」(松本市)が実施。性的少数者のカップルを公的に証明する県の「パートナーシップ届出制度」が8月1日に始まるのを前に19日、市内の16病院に送った。同団体代表で、当事者でもあるみやさん(通称)、メンバーの松本協立病院(同市)の医師光武鮎(みつたけあゆ)さん(33)らが中心となり、他県での事例を参考に作成した。 質問は15項目。「来院者の外見の性別と、健
松本城にも春の訪れ、ソメイヨシノ開花宣言 国宝天守と共演 長野県内は5月上旬から6月上旬並みの暖かさに
性同一性障害の経済産業省職員のトイレ使用を巡る最高裁判決に、県内の当事者は11日、「当然の結果」と声を上げた。職員らに性自認に基づくトイレ使用を不当に制限した場合、法的問題になる可能性も浮上。対応に言及する自治体や企業もあった。 県内の性的少数者や支援者らでつくる「ダイバーシティ信州」会長で地方公務員の…
「LGBT理解増進法の『不当な差別はあってはならない』の文言は意味が通らず、奇妙。差別は全て不当です」と話す清水晶子教授 トランスジェンダーにより女性の安全が脅かされるかのような発言がSNS(交流サイト)を中心に広がり、今国会で成立したLGBTなど性的少数者への理解増進法の議論にも影響を与えた。英書「トランスジェンダー問題」(ショーン・フェイ著・明石書店)によると、こうした主張は海外でも広がっている。脅威をあおる言説にどう対応し、性的少数者の権利を守っていくべきなのか。同書に解説を寄せた清水晶子・東京大大学院総合文化研究科教授に聞いた。 (藤田沙織) ◇ ―トランスジェンダーとはどのような人か。置かれた現状は。 出生時に医学的に割り当てられ、法的に登録された性別と、性自認や生活上の性別が一致しない人たちだ。国内では文化的に芸能など特定の領域でトランスジェンダー的な生き方や性別表現を許容して
東京・恵比寿のビルの一室で、カメラの前に立つ2人の若者。男性は「元女子」で、女性は「元男子」。2人ともトランスジェンダーで、性別適合手術を受けて自認する性別に体を適合させた経験を持つ。この日は、トランスジェンダーへの理解を深めるためにTikTokとYouTubeへ配信する動画の撮影が行われていた。「僕が前に配信した、この中で性転換した人は誰でしょうと問いかける動画みたいにいきましょう」。カメラマン担当の原英翔(えいと)さん(31)が笑顔で話しかけると、カメラの前の2人は緊張がほぐれたように顔をほころばせた。原さんも「元女子」の一人だ。 撮影は、性別適合手術を希望する人を支援するトランスジェンダー専門のサポート会社「G‐pit」(ジーピット)=東京=が企画。同社の情報発信をコンサルティングしている原さんが、その場で動画内容を提案しながら撮影を進めた。動画の内容は、性別適合手術を受けた男性が女
風見さんが初めて女装して参加した飲み会の写真。働く場で性的少数者への理解が広がることを願った=12日、松本市 松本市に暮らす風見優さん(53)=仮名=は、戸籍上の性別は男性で、性自認は女性。長年男性としての生きづらさを抱え、40代後半でトランスジェンダーであることを自覚した。2019年春、当時勤めていた県内の建設会社で上司にカミングアウトした。 それから約半年後、同僚との飲み会に初めて女装して参加した。タブレット端末の中の1枚の写真。約20人が集まった私的な場で、白いブラウス姿で風見さんがほほ笑む。「知ってほしかったんです」。画面の中の「本当の自分」に目を落とし、何度もうなずいた。酒席では若手社員らとメークの話題に花が咲いた。 だが後日、参加していなかった総務部門の責任者に呼ばれた…
楽屋で女性姿で魔法使いの衣装を合わせてみるアキットさん=11月18日、長野市(〓(季の子が人)弘樹撮影) ■女性の「私」取り戻したい 楽屋から大きく一歩を踏み出すと、花柄のスカートがなびいて甘い香水の匂いが漂った。いつもより丁寧に重ねて引いた口紅が、つややかに光っていた。 11月18日、信越放送(SBC)の情報番組「ずくだせテレビ」に出演したマジシャンの「魔法使いアキット」さん(34)=本名・橋本憂(ゆう)、長野市出身。生放送終了後、ステージ衣装を着替え、化粧をした女性の姿を局内で見せるのはこの日が初めてだった。 ■女性のようになりたくて、アキットでは頬に赤い丸 10月中旬に動画投稿サイト「ユーチューブ」の自身のチャンネルに1本の動画をアップした。タイトルは「魔法使いアキットの名前の由来をお話しします」。 芸名の由来は母が女の子が生まれたら名付けると決めていた「愛樹(あき)」。動画では、女
男女の性別の境界は曖昧なもので、誰しもその曖昧などこかに位置している―との研究が進んでいる。研究者たちはそうした曖昧な状態を「性のグラデーション(段階的変化)」や「性スペクトラム(連続体)」と呼び、自認する性別が男女の枠に当てはまらないと感じたり、変化したりすることを研究によって立証しようとしている。更衣室など男女を前提とした日常生活の仕組みに悩む人もおり、性を巡る政策や制度作りに発想の転換を求める声もある。 9月中旬、塩尻市の千葉澄香さん(22)は大振りの襟が付いたブラウスとフレアスカート姿で松本市の中心市街地を歩いていた。就労移行支援所からの帰り道に電車を待つまでの間、駅前の店で洋服を見るのが日課だ。 千葉さんは、性自認が女性でも男性でもないと感じる「Xジェンダー」。戸籍の性別は女性だが、現在の性自認は男性だ。男性も女性も好きになることがあり、好きな相手の性別と自分の性自認が同じになる
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