Jeffrey Frankelらが、「景気循環的な財政支出からの卒業」と題した論文を書き(原題は「On graduation from procyclicality」)、その内容をvoxeuで紹介している(Economist's View経由)。論文の主旨は単純で、発展途上国は、景気拡大局面で税収が増加するのでそれに応じて財政支出を増やすという政策を採りがちであるが、成熟するにつれ、むしろ反景気循環的な財政政策を取るようになる、というものである。 論文の内容は次の図に集約される。 横軸は1960-1999年における財政支出とGDPとの相関(ただしHPフィルタを用いて景気循環部分を抽出している)、縦軸は2000-2009年における相関である。反景気循環的な財政政策を取っていればこの相関はマイナスになる。従って、左下の第3象限に位置する国は、一貫して先進国型の財政政策を取っていたことになる。そ
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