丸谷才一さんがなくなった。 ボクの中では山本夏彦さんがなくなったときと同じような喪失感である。 似たような喪失感を、山口瞳さんのときも、吉田秀和さんのときも感じた。 小室直樹さんのときや黒田恭一さんのときや池田晶子さんやのときも似ていた。須賀敦子さんや向田邦子さんや立川談志家元のときも少し似てるかな(ちょっと違うんだけど)。 ちょっとキザっぽい言い方になるかもだけど、なんというか、必要以上に濃い闇を感じる夜、彼らは一隅を照らす灯りとして常に先を走っていてくれた。 遠くに常に「灯り」があり、絶えない光を発し続けてくれている、ということが、どれだけ前を向く勇気になっていたか、それは(情けないことに)なくしてみないと実感できなかったりするものだ。 縁起悪い話かもしれないが、ボクたちはいずれ松任谷由実もなくすし、桑田佳祐もなくす。 村上春樹もなくすし、よしもとばななもなくすし、内田樹もなくすし、曾
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