AIといえばクラウド上の大型コンピューターで動くもの、と思ってはいないだろうか。これまでの常識はそうかもしれない。しかし、来年からは違う。 エッジAIを開発するスタートアップ「エイシング」が、数ミリ四方の極小チップに搭載できるAIアルゴリズムを開発、2021年1月から提供を開始する。 ネット接続不要の「エッジAI」AIには計算処理パワーやメモリ容量が必要なため、クラウド上のコンピューターに搭載されるのが今は主流だ。この場合、ネット接続を通してAIを利用するわけだが、そうなると通信速度による反応の遅れや、通信障害のリスク、通信費の増加といったデメリットが生まれてしまう。 これを回避するために、最近注目されているのが「エッジAI」だ。エッジ(edge)とは「端、縁(ふち)」の意で、私たちが使うデバイスや機械そのものに搭載されるスタンドアローン型AIを指す。 今回開発されたAI(正確にはAIアル