抗生物質は、細菌による感染症を治療するための薬です。 しかし、抗生物質は身体にとって良い働きをする腸内細菌(善玉菌とも呼ばれる)まで排除することがあります。 最近、アメリカのイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)化学科に所属するクリステン・A・ムニョス氏ら研究チームは、マウス実験において、病原菌だけを排除し、善玉菌には影響を与えない抗生物質を開発することに成功しました。 まだマウス実験の段階ですが、この成果からは人間にも適用できる次世代抗生物質の開発が期待されます。 研究の詳細は、2024年5月29日付の科学誌『Nature』に掲載されました。 New antibiotic kills pathogenic bacteria, spares healthy gut microbes https://news.illinois.edu/view/6367/668002791?utm