高齢者とIT 高齢者とIT。 前提として語られるのは、その不一致だ。 今どきはあまり使われてない言葉かもしれないが、「デジタル・ディバイド」だのなんだの、ということになりがちだ。 曰く、高齢者にITは使いこなせない。 IT化をすすめることによって高齢者の切り捨てになる。 権力を持つ高齢者がITを理解しないことで国の発展が妨げられている……。 もちろん、そういう面は否定できない。 黒電話から、いきなりスマートフォンを渡された高齢者が、それを使いこなせるだろうか。 できないイメージは、強い。 国を動かしていると思われる政治家たちがITに強いとも見えない。 まどろっこしさすら感じることもある。 が、しかし、段階を踏んできた高齢者はどうだろうか? 手書きがワープロになり、ワープロがパソコンになった。 電話がメールになり、LINEやSlackになった。 この段階を順に踏んできた高齢者は? それに対応