【記者:Chloe Lambert】 英国をはじめ先進国の大半でほとんど姿を消していたはしかが今、再び流行する兆しがある。 厳密に言うと英国では、はしかはすでに根絶されている。だが、予防接種を受けていない子どもや大人がはしかの流行国へ渡航したことが原因で、この病気が国外から持ち込まれている。例えばワクチンの供給や接種スケジュールが確立されていないイタリアなどからだ。 英保健当局は現在、高いレベルで警戒しており、各国政府もはしかの再流行を非常に懸念している。フランスやドイツ、イタリアでは最近すべての親に対し、子どもにMMR(麻疹、おたふく風邪、風疹)ワクチンを受けさせるか、少なくともかかりつけ医にワクチン接種について相談するよう義務付ける法案を可決した。 はしかは確認されている中で最も感染力が強い疾患の一つだが、世界の広範な地域で撲滅されたことにより、かえって多くの人々が予防接種の必要性を軽