東京都議選(7月4日投開票)の期間中に無免許運転で人身事故を起こし、都議会で辞職勧告決議を受けた木下富美子議員(54)=2期、板橋区=が、当選から2カ月たった今も公の場に姿を見せていない。都から支払われた議員報酬などはすでに約264万円に上り、都議会の対応も問われる事態となっている。(小倉貞俊) 都庁本庁舎に接する都議会議事堂・4階北側の1室。扉の横には「SDGs東京」と会派名の記されたプレートが貼られている。事故の発覚後、都民ファーストの会を除名された木下氏が1人で立ち上げた無所属会派の控室だ。部屋の前のラックには、未回収の郵便物や配布資料が山積みに。都職員は「部屋の鍵は代理の人に渡したが、使われた形跡はない」と困惑する。 木下氏はこれまで、再選後に発覚した事故の経緯を公の場で説明していない。免許停止となった理由も明らかにしてない。7月8日、自身のホームページで「今後についてはいただいた