愚にもつかない駄作なのに打ち切られない不思議な長寿連載漫画を、ある熱狂的なファンが支えていた――。ある漫画家の奇妙な人生を描いた創作漫画「史上最大の信者」が、ミステリアスな展開で読者をグイグイ引き込んできます。制作は漫画サークル「断罪社(@B6h6ad6d_cat/pixiv)」。 画力だけの問題でなく、キャラ設定も構成力もダメダメな漫画が続く理由とは? 新人漫画家の遠山が、アシスタントを始めたのが物語の始まり。勤め先の先生は単行本が100巻に迫る超大作「勇者の冒険」を手掛ける朝清水。ところがおかしなことに、原稿はとっくに完成しており、遠山の仕事はないというのです。 朝清水は最新の原稿を見せて感想を求めますが、その中身は絵も構成も陳腐な、なんとも評価しようのないシロモノ。遠山はどうにか言葉を選んでお世辞を言おうとしますが、「とりつくろうな!」と怒られてしまいます。朝清水は自著が駄作だと自覚