「その2」の承前です。 www.watto.nagoya 書かなきゃダメなんだと、本当に思う。 私にはたいしたものは書けないが、それでも書き続けなきゃダメなんだと、本当にそう思う。書き続けることによって、書かなくては見つけられなかったものが、見つけられるから。「自分の中にこんなものがあったのか!」と思うようなものが、書くことによって見つかることがある。拙いものかも知れない。他人にとっては、意味のないものかも知れない。しかし自分自身にとって、本当に意味があるのは、そうやって見つけたものなのだ。 「その2」に、筒井康隆が、おそらくは書いているうちに発見したであろうメタ・フィクションに対して、私自身は興味を持てなかった旨を書いたが、言うまでもなくそれは筒井自身にとって最大の価値を有したのであろう。 夏目漱石の「近代的 “個人” の発見」に関しては、世間の評価もまた大きいが、その発見が最大の価値を