米国は、最初から何をしたいのか、はっきりしていませんでした。2001年9月11日にニューヨークで攻撃されたので、落とし前をつけなければなりませんでした。しかし、実行犯たちは、航空機で体当たりして、死亡していました。 こぶしの振り下ろしどころを探した米国は、アフガニスタンに攻め込むことにしました。アル=カーイダとウサーマ・ビン・ラーディンが注目され、彼らが滞在していたアフガニスタンが攻撃されることになりました。当時のアフガニスタンで政権を持っていたターリバーンも攻撃されることになりました。 それから20年間、米国は2兆ドルを費やして、アフガニスタンの新しい政府をつくってきました。米軍兵士も3千人以上死亡しました。その20年間の国造りは、ほぼ不毛であったことは、今回、アフガニスタン政府軍が戦いもせずに雲散霧消してしまったことが雄弁に物語っています。そして、アフガニスタン人は20万人以上が戦争で