5月31日は毎年、世界禁煙デー(World No-Tobacco Day)になっている。WHO(世界保健機関)が1988年から続けている記念日だが、日本では5月31日から6月6日までの1週間は禁煙週間だ。21世紀に入る頃から先進諸国でタバコの消費量が漸減しつつあるが、タバコ産業は依然として高収益を上げ続けている。 紙巻きタバコと大量生産大量消費 筆者は先日、世界禁煙デーの記念イベントで講演させていただいた。講演タイトルは「タバコ産業の新戦略と明らかになる『加熱式タバコ』の本性」。講演前半では、タバコ産業と紙巻きタバコがすでにオワコンであることを述べ、後半ではアイコス(IQOS)の開発過程と市場投入の背景にフォーカスを当てつつタバコ産業の企みについて考えた。 今のような紙巻きタバコ(Cigarette)が「発明」されたのは19世紀の半ば頃だ。当初は家内制手工業的に小規模ロットでの生産量だった
・女性向けコミック誌の印刷証明付き部数(※)のトップは「BE・LOVE」。直近の2018年1月~3月期では8.7万部。「プチコミック」「Kiss」が続く。 ・前四半期比では女性向けコミック誌においてはプラス誌は「MELODY」のみ。5%を超える下げ幅を示したのは2誌。 ・前年同期比では女性向けコミック誌すべてがマイナス。5%を超えた下げ幅は12誌、10%超は6誌。 女性向けコミック誌のトップは「BE・LOVE」日々進歩を見せる技術革新、中でもインターネットとスマートフォンをはじめとしたコミュニケーションツールの普及に伴い、紙媒体は立ち位置の変化を余儀無くされている。すき間時間を埋めるために使われていた雑誌は大きな影響を受けた媒体の一つで、市場・業界は大変動のさなかにある。その変化は少年・男性向けコミック誌ばかりで無く、少女・女性向けのものにも及んでいる。今回はその雑誌のうち、女性向けコミッ
JTは2017年7月27日、同社が定点観測的に毎年実施しており、今年は2017年5月に実施した「全国たばこ喫煙者率調査」(※)の結果を発表した。それによると2017年5月時点における全国の喫煙率は18.2%となり、前年比では1.1%ポイントのマイナスだった。これは計測値として確認が可能な値の中では2014年分以降連続する形で、4年目の2割を切る形となり、最少値を更新した。男女別では男性が1.5%ポイント減少の28.2%となり、観測を始めた1965年以降では昨年に続き2年目の3割切れとなった。女性は0.7%ポイント減の9.0%を示している。 今回の調査結果をグラフ化すると次の通りとなる。 ↑ 全国喫煙率(~2017年、JT発表)↑ 全国推定喫煙人口(~2017年、万人、JT発表)グラフから直近9年間の動向を確認すると、喫煙人口は全体としてほぼぶれることなく漸減傾向を続けていた。何度かイレギュ
宇宙から降り注ぐ宇宙線が半導体を誤動作させ、電子機器デバイスが不安定化することを宇宙線による「ソフトエラー」という。この現象は半導体が小型化し、超集積化する中、AIやIOTが普及する社会にとって見過ごせないリスクになっている。今回、九州大学などの研究グループは、宇宙線の中のミュオン(ミューオン、ミュー粒子、Muon)がソフトエラーを引き起こすことを実証した。 宇宙線ミュオンによる誤動作とは 地球には常時、宇宙から電子、陽子、中性子、ニュートリノなどの多種多様な宇宙線が降り注いでいる。こうした宇宙線が、RAM(Random Access Memory)やCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを構成する半導体メモリにぶつかるとノイズが生じ、2進法の0-1で動作するメモリの値が逆転(ビット反転)すること
【Q】 喫煙者と非喫煙者の平均寿命を比較した場合,これらの差はどの程度あると言えるか。合併症のない喫煙者が禁煙した場合の平均寿命の変化など。 (和歌山県 W) 【A】 喫煙者の中には途中で禁煙する人が多くいるため,喫煙強度によって平均寿命が異なることは明白であるが,一般的に喫煙者と非喫煙者の平均寿命の差は約10年と言われている。 1950年に始まった日本の寿命調査に参加した6万人以上の男女の前向きコホート研究によれば,喫煙者の平均寿命は非喫煙者に比べて男性で8年,女性で10年短かったとされている(文献1)。米国でも似たような結果が得られており,喫煙者は10年以上寿命が短くなるようである(文献2)。また,生存率という観点からみた場合,25~79歳まで生存する確率は,非喫煙者では喫煙者の約2倍高いとされている。喫煙による超過死亡の多くは,悪性腫瘍,心血管疾患,呼吸器疾患などによるものと考えられ
喫煙は喫煙者自身と周囲の非喫煙者にさまざまな喫煙関連疾患を引き起こすが、ニコチン依存と心理的依存を生じて強固な習慣性を持つにいたることが多い。2006年度からはニコチン依存症が治療の対象となる疾病とされ、「ニコチン依存症管理料」が新設されると同時に、保険診療が開始された。現在、ニコチン依存に対してはニコチン製剤やニコチンを含まない内服薬(バレニクリン)による薬物療法が、心理的依存に対しては行動療法が利用されその治療効果を上げている。こうした個人を対象とした禁煙支援に加えて医療機関における敷地内禁煙など環境的な因子に対する取り組みの強化は、喫煙者の禁煙動機や非喫煙者の受動喫煙防止に有効であり、循環器専門医師として積極的に取り組むべき課題である。 日本における成人喫煙率は年々減少し、平成22年には19.5%と初めて20%を割った。男性は32.2%、女性では8.4%と、前年の平成21年(男性38
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