【2007年2月21日 NASA JPL News Releases】 NASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)が、岩石の特徴から火星に地下水が流れていた証拠を発見した。このような地形をさらに詳しく調べることで、かつて火星の地下に存在した可能性のある微生物などに関する化学的プロセスが明らかにされるかもしれない。 カンドール谷(Candor Chasma)にとらえられた地層の画像。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/Univ. of Arizona ) 水の存在を裏付ける証拠は、火星のカンドール谷(Candor Chasma)にある露出した地層の特徴から明らかとなった。その特徴は、“鉱化作用”によって形成されたと考えられている。”鉱化作用”とは、地表にある鉱物が液体に溶け込み、その液体が断地層の間から地下へと入り込み、さらに地下にある岩石の割れ目に沿って液体中の鉱物