南海トラフ地震に伴う津波や、大雨、台風による大規模水害を想定した大阪府地域防災総合演習(国土交通省、府、大阪市主催)が25日、同市旭区の淀川左岸河川敷で行われた。参加者らは土嚢(どのう)づくりなどの水防訓練や負傷者の救助訓練に取り組んだ。 訓練には陸上自衛隊や府警など29機関から約700人が参加。橋下徹市長と松井一郎府知事は欠席し、それぞれのメッセージが府市幹部により代読された。欠席理由を府市は公表していないが、橋下氏のテレビ番組出演のほか、両氏が東京で同日午後に開かれる日本維新の会の幹部会議に出席するためとみられる。 訓練を見学していた大阪市東淀川区の無職男性(72)は「知事や市長は住民の暮らしの安全を一番に考えるべきだ。政争に明け暮れ、天狗(てんぐ)になっているのではないか」と批判していた。