検察側が明かした栗原なぎさ被告の供述調書からは、心愛さんが今年1月24日夜に死亡する直前の凄惨(せいさん)な虐待の状況が浮かんだ。 虐待が激化したのは、勇一郎被告がインフルエンザになり、家にいる時間が長くなった同月21日ごろ。「心愛の存在自体が嫌だ」と言い、寝室に閉じ込めるように。トイレにも行かせず、心愛さんは失禁するようになった。 勇一郎被告は22日夜、「壁を向いて立っていろ」と言ってソファに座って監視。翌23日明け方になぎさ被告がトイレに立つと、まだ監視を続けていた。その後、勇一郎被告が寝入ったすきに、心愛さんはなぎさ被告が眠る寝室に入ってきて「ずっと立たされていた」と話した。 午前9時、なぎさ被告が食事を作り始めたとき、ソファで横になっていた勇一郎被告が起き上がり、心愛さんが立っていないことに気づいた。心愛さんを寝室から連れ戻し、再び立たせて朝食を食べさせなかった。夕食後、心愛さんは