先月打ち上げられた中国の無人の月面探査機「嫦娥6号」は、月の裏側に着陸して土壌や岩石などのサンプルを採取したあと、今月4日に月面を離れました。 中国国家宇宙局は、サンプルを収めたとするカプセルが25日切り離され、日本時間の午後3時すぎ、内陸部の内モンゴル自治区に着地し、ミッションは成功したと発表しました。 カプセルは、今後、北京に運ばれたあと分析が行われるということで、月の裏側のサンプルが確認されれば世界で初めてとなります。 これを受けて、習近平国家主席は「人類史上初めて月の裏側からのサンプルリターンを実現し、宇宙強国と科学技術強国を築く上で、また一つ象徴的な成果を得た」とするメッセージを出しました。 中国としては、今回のミッションの成功をアピールして、今後の月面探査と開発の分野で、世界をリードしていきたい考えです。