熊本地震の被災者から、熊本の「いのちの電話」への相談が相次ぎ、つながりにくい状態が続いている。 7月以降、フリーダイヤルを設け、九州・沖縄にある他の「いのちの電話」から支援も受けているが、7、8月は計9000件超のフリーダイヤルへの発信に対し、相談員につながったのはわずか5%程度。1人でも多くの被災者を支えるため、今月から本州4か所の応援を得るなど、態勢を強化した。 熊本いのちの電話(熊本市)は、4月16日の本震から約1か月間、業務を休止。その間の相談電話は、福岡、北九州、佐賀、鹿児島の4か所に転送し、対応してもらった。現在も、相談員約100人のうち2割が被災を理由に活動できない。 そこで、7月から、熊本を含め九州・沖縄の8か所につながるフリーダイヤル(0120・87・4343)を開設。しかし、相談員につながったのは、7月が発信4904件に対し213件(4・3%)、8月も4285件に