▼お仕事のご依頼 執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。 ▼広告のご依頼 MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。 「ロードス島攻防記」(塩野七生)、書評 筆者である塩野七生さんは「ルネサンスの女たち」でデビューし、「ローマ人の物語」などの著作で知られる歴史小説家である。 非常に長い期間、イタリアに住んでおられる関係で、イタリアの歴史に非常に造詣が深い。 本書は、十六世紀の大帝国オスマントルコと聖ヨハネ騎士団との戦いを描いた戦記物語。 もちろん史実である。 西洋の名前は覚えにくくて読み終わるのにかなり時間がかかってしまった。 イスラム教徒に対するキリスト教最前線部隊として十字軍以来、約200年活躍してきた聖ヨハネ騎士団。と聖ヨハネ騎士団が要塞を築くロードス島。 オスマントルコにとって、ロードス島は目の上のたんこぶだった。 本書は、オスマントルコが
先日は犬の力という本を読み、その中でカトリック教会がメキシコ地震の際にメキシコへ援助を申し出るかわりにメキシコ内でのカトリック教会の地位復活を求める・・・。 という話が出てました。 もちろん小説の中の話なので、実際にはどうかはわかりません。 そのカトリック教会のスパイのような動きをしている男がマルタ騎士団に所属しているという記述があったため、以前から興味を持っていたマルタ騎士団のことが知りたくなって、この本を手に取りました。 マルタ騎士団の前進の聖ヨハネ騎士団がロードス島でトルコ軍と激しい戦いを繰り広げたあと、 マルタに流れつくまでが描かれているおもしろい本でした。 硫黄島の戦いを少し思い出しました。 それくらい激しい抵抗を見せて圧倒的多数のトルコ軍を苦しめました。 僕は合理主義なところがあるので、古いから偉いとか年上だから偉いということには 全面的には賛成できないと思っているのですが(頑
この作品を読んでいて、「あ!」と思ったのは、「青い血」の意味がようやくわかったこと。《ヨーロッパ中世では、武をもっぱらとし、それによって他の人々を守る人間は、他とはちがう「青い血」の流れる人でなければならないとされていたのである。》 つまり、「貴族」の血が流れる者ということだろう。以前、中上健次氏が柄谷行人について「青い血、青アザ」(1989年)という短文を書いていて、その意味がよくわからず、ずっと引っかかっていたのである。*1 もうひとつ、ヘーゲルの『法の哲学』やマルクスの『資本論』に、「ここがロドスだ、ここで跳べ!」という言葉が出てくるが、今回調べてみて、それがイソップ寓話に収められた「ほら吹き男」からの引用だということを知った(「Yahoo! 知恵袋」より)。 ちなみに、ロードス(Rhodes)とは、「薔薇の花咲く島」という意味だそうです。 さらにもうひとつ。『ロードス島攻防記』
2024/07 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 | 2024/09 1985年初版ですから、25年も前の著作です。 題材は、聖ヨハネ騎士団のロードス島におけるオスマン・トルコのスレイマン大帝との戦いです。 聖ヨハネ騎士団は、11世紀にアマルフィの商人がエルサレムの洗礼者ヨハネ修道院の跡に病院を兼ねた巡礼者宿泊所を設立したことに始まる宗教騎士団で、当初は病院・宿泊所としての役割を果たしていました。 徐々に軍事的要素を強め十字軍国家の防衛の主力となり、1187年のエルサレム陥落、1291年のパレスティナにおけるキリスト教徒最後の砦アッコンが陥落した後、当初、キプロスに逃れて海賊となってイスラーム勢力と戦い、1309年に東ローマ帝国領であったロードス島を奪いここに本拠地を移して、ロードス騎士団と呼ばれるようになります
マンガばっかり読んでます 好きな漫画や小説などの感想書いてます♪ ネタバレありなのでご注意下さいませ。誤字脱字が多いのですが、お見逃しを。 星封陣 (講談社文庫)/高橋 克彦 ¥1,020 Amazon.co.jp これも大好き! よく読み返します。 盛岡のフリーDJ闇路花織。上司が次々と殺され、陰謀に飲み込まれていくんですわ。 花織の主・幸丸や、兄の三日月などと共に、敵と戦っていくお話ですね。 この敵の欲するモノは、幸丸の一家に伝えられている秘宝・死返玉。それがあれば不老不死になれるってことでね。 ま、本当は違うんだけど。 東北を舞台に現れる黄金のドーム。 秘宝は思い描いていたモノではなかったけど、地上から戦争を無くしてくれるだろう。 でも、そんなものよりも、闘いで亡くなった人たちと、幸せに暮らしていたかった。 そんな感じのお話です。 この幸丸がいいですね。おデブちゃんなんですけど(サモ
高橋克彦さんの星封陣が結構面白かったですね。 舞台となるのは岩手のとある村。 冒頭の主人公である闇路花織が新聞で見つけた記事に載っていた物部という姓に目を惹かれます。 実は花織は以前にも物部姓を持つ人物が新聞記事に掲載されていたことから疑問を持ち、上司である藤崎氏に調査を依頼する、というのが冒頭のあらすじ。 話が進むにつれて、主人公は花織の幼馴染の緋星幸丸へと移り、謎の真相へと迫っていきます。 内容なんですが、とにかくスケールが大きいですね。 現代にまで続く物部氏と蘇我氏の争いが、広範囲な規模で展開されていくんですから。 謎解きも高橋克彦さんお得意の岩手を舞台とした、歴史秘話にまつわる裏歴史的な解釈をふんだんにちりばめ「確かにそういうこともあるかもしれない」と話に説得力を持たせています。 この小説の面白い点は、主人公緋星幸丸の体型。 身長は170センチ未満で体重は100キロ以上というかなり
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