未来の医師に求められること ~AIの進歩と少子高齢化のインパクト~ 岡田 定 氏(聖路加国際病院 血液内科/人間ドック科 部長) 2017.09.14 未来がどうなるのかは誰もわからない。でも過去から現在までの動きをよく見ることで、かなりの精度で予測できる未来がある。 未来の医師はどうなるのだろう。大地震などの天災や戦争など予測不能なこともあるが、未来の医師の運命を左右するのは「AIの急速な進歩」と「未曾有の少子高齢化」ではないだろうか。 筆者は医師37年目の一臨床医であり、30数年間の血液内科診療、レジデント教育、終末期医療に続いて、昨年から人間ドック診療を始めた。筆者の限られた経験をもとに、未来の医師について予測してみたい。 AIの進歩で社会も医療も指数関数的に変化する AI(人工知能)やスーパーコンピューター(スパコン)の進歩によって、今後の社会や医療が大きく変化するのは間違いない。