「オゾンがウイルスに効く」は証明されたが… 「新型コロナウイルス対策」を謳って、様々な便乗商法が行われている。その多くは医学的・化学的に根拠に乏しいものだが、中には大学や研究機関などの研究結果を利用した巧妙なものもあり、十分な注意が必要だ。 今、インターネットなどで拡散されつつあるのが、新型コロナウイルス対策として「オゾン発生器」を売り込むもの。奈良県立医科大学は5月14日に「オゾンによる新型コロナウイルス不活化を確認」という研究結果を発表した(http://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/documents/ozonkorona3.pdf)。 これは、同大の研究グループが世界で初めてオゾンガス曝露による新型コロナウイルスの不活化を確認したもの。さらに、不活化の条件を実験的に明示することにより、実用性を示し