東京電力は5日、福島第一原子力発電所で汚染水が処理設備から漏れた問題について、排水溝の出口付近の海水から放射性物質を検出できなかったと発表した。 東電は「海への影響はほとんどない」とみている。経済産業省原子力安全・保安院は同日夜、東電を厳重注意し、配管の点検など5項目の再発防止策を指示した。 東電は当初、同日未明に配管の継ぎ目が外れて汚染水約12トンが漏れ、排水溝を通じて海に流出したとみていた。しかし、外れた継ぎ目を覆うビニールカバーは破れておらず、実際の漏出量は推定よりかなり少なかった可能性があるという。