記録的な長雨と日照不足が続いた8月が終わる。 影響は多方面に及び、野菜の価格が高騰して家計を直撃し、書き入れ時のはずのビールやアイスなどの売り上げも減り、異例づくしの夏となった。 ◆記録ずくめ 東京都心ではこの8月、計27日間も雨が降った。これは観測記録のある1886年(明治19年)以降の最多記録に並んだ。連続して雨が降った日数でも1~21日の21日間で、8月としては1977年の22日間に次ぐ長さとなった。この影響で、日照時間は平年の半分しかない約84時間だった。 気象庁によると、この長雨や日照不足は、オホーツク海高気圧の勢力が強く、北東からの冷たく湿った空気が北日本や東日本に流れ込んだために起きた。