昭和45年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)の跡地を整備した万博記念公園。シンボルとして建設された芸術家・岡本太郎氏の「太陽の塔」が今も現存している=5月22日、大阪府吹田市(竹川禎一郎撮影) 大阪府吹田市が、日本で初めて計画的につくられた大規模団地「千里ニュータウン」、高度経済成長期の象徴ともいえる「万博記念公園」、「太陽の塔」の3点セットで世界遺産登録を目指すことが25日、分かった。市は専門家、市民らによる準備委員会を年内にも立ち上げ、登録に向けた準備をはじめる方針。ただ、世界遺産は国内ですでに「登録待ち」の暫定リストが14件あり、文化庁は「新規申請を受け付け予定はない」と厳しい状況だ。“逆風”のなか登録はなるか? 大阪万博のシンボルで芸術家、故岡本太郎氏作の太陽の塔や、緑豊かな万博記念公園は、平成16年ごろから、世界遺産への登録を求める声が出ていた。千里ニュータウンも、19年に東