10年ほど前まで、香港には九龍城砦(ガウロンセンチャイ)と呼ばれる悪名高き一角がありました。 かつてここには、香港の法律は適用されず香港の警察官も立ち入ることができなかったため、文字通りの「無法地帯」となり、売春や麻薬、博打などあらゆる裏産業がはびこり、「あらゆる犯罪の巣窟」で「一度迷い込んだら二度と出て来れない場所」などとも言われていました。 そんな九龍城砦に私が初めて足を踏み入れたのは、1985年の秋でした。昼でも太陽の光が差し込まず、薄暗くて汚水まみれでかつ臭気が充満した通路をおっかなびっくり歩いて来ました。 九龍城砦は香港の中国返還を前に93年に取り壊され、跡地はのどかな公園になっています。
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