ここは猫の、いや猫好きの極楽浄土か―。福井県越前市の曹洞宗寺院・御誕生寺は、捨てられた猫を保護し、世話を続けている。12年前、境内に暮らす猫は4匹だったが、現在は52匹に。愛好家の間では、たくさんの猫と触れ合える「猫寺」として有名で、今では年間約1万人が押し寄せる。 曹洞宗の大本山・総持寺(横浜市鶴見区)のトップである貫首を務めた板橋興宗住職(87)が2002年に建立した比較的新しい寺院。大の猫好きの板橋住職が境内に捨てられていた子猫を保護したことをきっかけに、次々と猫が寄せられるようになった。 餌やりや、ふんの掃除は、全国各地から修行のために集った約30人の若い僧侶たちが担当。病気やけがの治療費、ワクチンの接種費は、すべて募金で賄われている。 ★2年ほど前から、ブログやフェイスブックで飼い主を探すようになり、昨年は47匹が引き取られていったという
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