日本史の勉強で紛らわしいのが「○○の乱」「○○の変」という表現。発音が似ていて覚えるのが面倒なばかりか、意味の違いもさっぱり分からず困ってしまった人は少なくないはず。 数年前、「変」は成功したクーデター、「乱」は失敗したクーデターを指すと紹介したツイートが話題になりましたが、ここには以下のような例外があります。 「壬申の乱」 → 反乱側(大海人皇子)の勝ち 「治承・寿永の乱」 → 反乱側(源氏)の勝ち 「禁門の変」 → 反乱側(長州藩)の負け この区別の仕方は、果たして合っているのでしょうか? 歴史学者による説明 「乱」と「変」の違いについてはすでに歴史学者が説明を試みており、学習院大学の安田元久氏による分類が有力。ですが、先ほどの「成功か失敗か」という結果に基づく説明とは全然違います。 安田氏は、「乱」「変」の種類をそれぞれ2つに分けました。 「乱」とは? (1)政治権力に対する武力によ