根津医師による「代理出産」(個人的には寄生出産と呼ぶ)のデータを見て私は確信を深めた。 「代理出産」を認めれば弱い立場の女性が「代理母」を強制されるに違いない。 代理出産の根津医師が独自データ公表、15例で出産は8例 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘院長は4日、これまで独自実施してきた代理出産のデータを公表した。 これまで、15例試みた結果8例で出産に至り、3例では流産したという。近く海外の医学誌に論文を投稿する。 日本学術会議は代理出産を原則禁止とする報告書を近く正式決定するが、同会議の検討委員会で、根津院長が詳しいデータを明らかにしないと批判の声が出たため、公表に踏み切った。 ホームページで公表したデータでは、根津院長は1996年以来、約100組の夫婦から相談を受けた。代理出産を試みた15例のうち4例は妊娠しなかった
「代理出産を法律で禁止すべき」とする日本学術会議の最終報告書に安心した。 現実的に考えるとあまりにも問題が多すぎて原則禁止以外ありえない。 産婦人科医の方が起こりうる(実例が増えれば確実に起きる)問題点を具体的に書いてくださっているのでぜひ読んでほしい。 代理母に関するトラブルシューティング|ポンコツ研究日記~悩める産婦人科医のブログ~ そもそも「代理出産」とはマスコミ好みの美談にできるような甘い代物ではない。 依頼者の「強い欲望」と代理母の「身体的・精神的リスク」そして全国民が負担する社会的コストがぶつかりあうキナ臭い話である。依頼者の願望ばかり伝える情緒的な報道は狼の仔を子犬と偽って売りつけるようなものだ。それを知らない、あるいは危険から目を背けた情緒的な「代理出産」賛成・容認論には意味がない。 鴨下委員長をはじめとして誠実に「代理出産」の問題を検討し倫理的・社会的に適切な報告書をまと
花王で早速開発に取りかかって下さったが、本当にいろいろと大変だったと聞いた。まず、ナプキンには伸縮性はいらないが、ショーツとなると、いろいろなサイズの方にピタっとフィットするためには伸びがないといけない。それをどうするか。ウェストの部分にゴムまたはギャザーを入れる、それには大人用のおむつにすでに特許があって、それをどうクリアするか、また、新しいのはいいとして、後、血液が着いたものを足から脱ぐのはなかなか難しい。それをどうするか。 それらをクリアするのに、とても時間がかかった。何年も。やっと試作品が出来た時には、本当にうれしくて、バンザイ!という思いであった。使用した後は、脱がなくとも、両サイドを手で破って簡単にはずすことが出来るようになっていた。なるほど、すごいアイデア。これをまた協力していただける、量の多い人に使っていただいた。その感想を私が聞くだけでなく、花王の本社の方も直接話を聞きに
産婦人科には月経の異常で来院する方がとても多い。周期がおかしい人、ダイエットで月経がなくなってしまった人、だらだらと続いていつまでも止まらない人など。でも、大変なのは、量が多い人だ。特に子宮筋腫とか内膜症とか内膜肥厚症とか病気がなくとも、量が多くて、小学生でもヘモグロビン5.0という様な重症の貧血になっている子もいる。医師としては量を減らしたり、貧血の治療をしたりという治療を行う。 治療はいいのだけれど、精神的なケアも必要である。大人でさえ、寝ているうちに漏れてしまった、パジャマだけでなく布団まで汚して情けない思いをしたという経験は、ほとんどの人が一度は持っている。 これが、まだ思春期の中学生となると、スカートを汚してしまい、それを男子生徒にからかわれて、以後不登校になってしまったという女性を私は何人も知っている。男子生徒にもちゃんと女性の体を教え、たとえ漏れて汚していたとしても、そのこと
先日、 2007-04-15 不妊クリニックの「製造者責任」 体外受精では自然妊娠より高率で妊娠異常発生 妊婦の異常に対応する産科医は転帰によっては訴訟を起こされるのだが、原因を作った不妊クリニックは責任を取っているのか? http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/04/post_628b.html に、次に様なコメントをgemba先生から頂いた。再掲する。 駐車場の空き待ちのように、NICUやMFICUの余裕ができた時にのみ、登録された施設でARTを行なうという方向にはなってもいいと思います。 とりあえず、現在の産科事情を考えると地域によっては、不妊治療のモラトリアム(一時停止)さえ考慮してもよい状態です。 現在のやり方は「クライアント」の要望を満たすと称して、人間の無限な欲望の肯定に過ぎないように思います。産まれてくる子供の福祉
体外受精で子どもを授かった人、これから体外受精を受けようとしている人が書き込みをしているスレッドを見て絶句した。 双子ちゃんがほしい って何だ? 現在、不妊治療で受精卵を複数個子宮に戻し、そのために多胎妊娠となり、早産となった赤ちゃんをNIUCが受け入れているのだが、多胎の場合、1回の出産で複数のベッドが必要なため、そうでなくても少ないNICUのベッドとマンパワーを必要とし、現場は疲弊している。 子どもがほしいのは、かまわないのだが、 わざわざ双子を産むために、多くの受精卵を戻す選択を薦める医師とそれを希望する患者 は、 自分たちのエゴで、周産期医療を崩壊させている ことに気がつかないのだろうか。医師の側は 複数の受精卵を戻すことで「着床率」を高め、「名医」の名を得たい のだろうし、親は多胎妊娠の危険性やその後の育児の大変さを想像することなく、 高いお金のかかる不妊治療をさっさと終わらせた
15日の記事に続いて「代理出産」(寄生出産)について掲示板に寄せられた匿名意見を紹介する。 ZERO 代理出産について、皆さんの御意見を聞かせてください。 ご意見: 私は代理出産・・・賛成です 私も出来ないかもと言われていたのに今は2児のママです もし本当に授からなかったら私も代理出産を望んでいたと思います 愛する人の赤ちゃん、愛する人に赤ちゃんを抱かせてあげたいと願うのは誰でも思うこと 代理出産のことを議論してるのは赤ちゃんを産むことが出来ない男の人 そんな人たちに女の気持ちが分かってたまるか 赤ちゃんはパパとママにとって宝なんです 今、がんばって体外受精に挑んでる人、その望みすらない人に宝物の赤ちゃんを抱かせてあげてほしい 先生が言ったとおり人間として考えてほしい 赤ちゃんは手の中に夢や希望を握ってやってくるのですから <秋田県 女性 35歳> ご意見: わたしは2児の母ですが、代理出
「その1」より続く ご意見: 以前『代理出産』についての街角アンケートをテレビのニュースで見ました。その中のある方が「自分で産めばいいじゃない」という発言をされてました。ひどく心が痛みました。自分で出産できないからこういう問題に直面しているのに…。 代理出産は女性が子供を産む最後の手段。 子供が欲しいという切実な想い。子供に愛情をたくさん注ぎ育てたいという夫婦の願い。 何がいけないのでしょうか? < 女性 19歳> ご意見: 代理出産はダメなことではないと思います!むしろ大切にすべきものだと思います。子供が欲しくないという人が多くなる中で子供が欲しいという人を保護していくべきだと思います。条件付きでいいので、日本でも早くみとめるべきだとおもいます。 <岐阜県 男性 18歳> ご意見: 反対、こどもがほしい気持ちは分かるが、自然にまかすべきだと重います。養子とかで、がまんするべきだと思う。
1979年にノーベル医学賞を受賞した偉大な三文SF作家キルゴア・トラウトが「人生に必要なことはすべて2ちゃんねるで学んだ」と語っていたような気がするが、実にまったくもって正しい洞察といえる。 以下は「代理出産」(私はむしろ「寄生出産」と呼びたい)について賢明なる2ちゃんねらーが語った言葉である。 32 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 00:21:05 ID:ktL3v1/80 とりあえず、代理母買わせろという連中はメンヘル気味なのは 向井や根津や今回の記者会見見てよくわかった。 自己実現に子供を利用させてはいけない。子供は道具じゃない。 彼らに必要なのは精神科医かカウンセラーだと思う。 145 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 01:39:38 ID:ktL3v1/80 障害児なら根津が引き取るってことは 代
不妊クリニックの「製造者責任」 体外受精では自然妊娠より高率で妊娠異常発生 妊婦の異常に対応する産科医は転帰によっては訴訟を起こされるのだが、原因を作った不妊クリニックは責任を取っているのか? 不妊治療は、母子にとって安全とは言えない。妊娠に至るまでの治療が、身体に大きな負担をかけ、精神的なダメージも大きいことは、不妊治療経験者の間で共通して語られる。 妊娠しても、まだ安心できない。 不妊治療では、複数の受精卵を子宮に戻すことが多いため、妊娠すると多胎妊娠となり、早産が起きやすいだけでなく、多胎妊娠によるさまざまなトラブルが母体や胎児を危険にさらすということは、これまでも指摘されてきた。また、不妊治療は比較的年齢の高い女性が行うから、高齢妊産婦は、自然妊娠であっても、リスクが高い。 こうしたことは漠然と語られてきたのだが、聖路加病院が 人工授精では、自然妊娠より高率で妊娠に異常が発生する
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く