子どもの頃、ピアノの入門編といえば、必ずといっていいほど使われた教材『バイエル』。 音楽をやったことのない人も、名前くらいは聞いたことがある存在だろう。 それがいま、あまり使用されなくなっているのをご存知だろうか。 バイエルが使われなくなった理由 「指導者の間でも、バイエルはあまり好きじゃない人が多くて、最近は小品でテクニックを学べる『バーナム』などを曲集と併用で使うことが多いですね」 と言うのは、あるピアノの先生。 バイエルがあまり好かれなくなった理由は、何なのか。大学でもピアノの講師をしているピアノの先生に聞くと、こんな答えが。 「『バイエル』があまり使われなくなったのは、一言で言うと『おかたい』から。面白くないんですよ」 え!? そんな理由で!? 「昔は、つまらないと思っても習いに行く以上は練習するのが当たり前という意識がありましたよね? でも、今の子は面白いことしかやらないんです…