〈技術マーケティング〉 今回は主にハイテク産業が競争力を維持するために力を入れている技術マーケティングという手法を紹介する。具体的には、前回取り上げたモジュール(かたまり)部品を供給する企業も含め、さまざまな分野においてどの企業が最先端の技術を持ち、どの企業がこれを追っているのか、常に目配りすることだ。 すでにみたようにモジュール化の普及によって、情報技術(IT)関連を中心に先端技術の開発を競うベンチャー企業が相次ぎ誕生している。こうした外部の最新技術をいかに活用するかが企業の競争力を決める。 技術マーケティングを駆使して急成長した企業の代表格が米IT企業のシスコシステムズだ。シリコンバレーのベンチャー企業の1つだった同社はインターネットのルーター(経路制御装置)生産を中心に業績を大きく伸ばしてきた。 〈A&Dで成長〉 シスコが独自に開発する技術は少ない。それでも成長を続けることができたの
ネットワークの特性を持つ製品・サービスにおいて、利用者数や利用の頻度などがその製品・サービスの利用によって得られる効用や利用価値に影響を与えるという性質のこと。価値の源泉が製品・サービスそのものではなく、需要側――しかも特定の需要者の個別のニーズではなく、需要者全体に依存する構造になっていることを示す言葉。 外部性(外部効果)とは経済学の用語で、ある経済主体(人や企業など)の意思決定や行動が、取引の当事者ではない第三者の経済主体に対して影響を与えることをいう。 ネットワーク外部性には、直接的効果(直接的ネットワーク外部性)と間接的効果(間接的ネットワーク外部性)がある。直接的効果とは、電話や電子メールなどのようにネットワークの規模(ユーザー数や端末数など)がそのまま需要者(加入者)にとっての利用価値を左右する効果をいう。 電話サービスを例にとると、加入者が1人しかいない電話網は無価値だが、
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