【チェリャビンスク(ロシア)時事】1000人以上の負傷者を出したロシア・ウラル地方の隕石(いんせき)落下・爆発で、最大の被災地チェリャビンスク州のムロク副知事は16日、分裂して地表に到達したとみられる隕石の捜索を地元当局が中止したことを明らかにした。地元通信社が伝えた。 凍結した水面に直径約8メートルの穴が開いたチェバルクリ湖で正体不明の「黒い破片」が発見されたものの、隕石とは確認されていない。捜索中止は科学的な全容解明に影響する可能性もある。 チェバルクリ湖は深さ平均約2メートルの浅い湖。最深部でも約12メートルとされ、状況には不自然さも残る。16日にダイバーが湖底を捜索したが成果はなかった。一部地元メディアは黒い破片について「湖にある普通の石」と伝えている。 米航空宇宙局(NASA)などによると、小惑星が15日、大気圏に突入して七つ程度に割れ、一部が燃え尽きずに地表に落下したもよ