プライスウォーターハウスクーパースの調査報告書を手にオリンパスの不明朗支出を告発するマイケル・ウッドフォード前社長(木村正人撮影) 【ロンドン=木村正人】オリンパスに解任されたマイケル・ウッドフォード前社長(51)が20日、産経新聞と単独会見し、同社の企業買収をめぐる不明朗な支出について「組織的な犯罪だ」と告発した。「同社の菊川剛会長は会社や国を売っているのと同じだ。こんな不正を見逃していると日本に海外の資本は来なくなる」と疑惑の徹底解明を求めた。 英国人の同前社長は4月にオリンパス欧州法人社長から本社社長に抜擢(ばつてき)されたが、14日の取締役会で解任された。 「30年間オリンパスで勤め、保守的で良い会社だと信じてきた」という同前社長だが、今年7月に月刊誌が同社の企業買収をめぐる疑惑を報じたため、菊川会長らに照会すると「何も心配要らない。タブロイド誌特有のセンセーショナリズムだ」とし、