印刷 国連の作業部会は1日、ノーベル平和賞を昨年受賞した人権活動家の劉暁波(リウ・シアオポー)氏について、中国政府による拘束は世界人権宣言に違反しているとして、即時解放するよう中国政府に求める意見書をまとめたことを公表した。自宅軟禁下の妻の劉霞(リウ・シア)さんについても同様の意見書をまとめた。 意見書では、2人の自由を奪うことは、ほしいままに逮捕、拘禁することを禁じた世界人権宣言第9条、独立の公平な裁判所による公正な公開の審理を受ける権利を定めた同第10条などに違反していると指摘。補償なども求めた。法的拘束力はないが、国連加盟国の人権状況の定期審査を実施している人権理事会に報告される。 作業部会は権力による恣意的(しいてき)な拘束について調査しており、チリ、ノルウェー、パキスタン、セネガル、ウクライナの人権専門家で構成。米人権団体フリーダム・ナウ(ワシントン)は今回の意見書について