サバ映画「PTI」は、前作「オラン・キタ」で大ヒットを飛ばした黄金コンビのアブバカル・エラとマット・コンゴによる作品で、「オラン・キタ」の姉妹版。こちらも大ヒットして続編まで作られている。以下、「PTI」と続編の「PTI2」の内容と結末まで書くのでご注意を。 「オラン・キタ」でアンパル役だったアブバカル・エラはアンコン役、オム役だったマット・コンゴはオトック役になっている。「オラン・キタ」でインドネシア系だったマット・コンゴはここではフィリピン系。ただしアブバカル・エラが「陸の民」でマット・コンゴが「海の民」という関係は変わっていない。 舞台はサバ州クダット。アンコンの娘クラリスとオトックの甥デンが恋に落ちる「陸の民」と「海の民」の恋愛物語。クラリスはカダザンドゥスン系(おそらくルングス人)で非ムスリム。デンはフィリピン系でムスリム。したがって民族と宗教を超えた恋愛は成就するか、ということ