経済産業省は18日、次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」が埋まる愛知県沖の東部南海トラフ海域の地層から天然ガスを取り出す生産試験を、水をくみ上げるポンプの不調などで打ち切ったと発表した。当初、2週間の予定で生産試験を行っていたが、これを約1週間前倒しした。経産省では、必要なデータはおおむね得られたとしており、現時点で今後の計画に変更はないとしている。 経産省によると、水深約1千メートルの海底から掘り進んだ海底内部に設置したポンプの不調や、ガス産出用井戸に砂が混入したことを18日早朝に確認。現場海域の天候悪化も見込まれることから、生産試験の打ち切りを決めた。12日の生産開始から18日早朝までは、連続してガスを生産し続けていたという。 3月末まで資機材の撤去作業を進め、その後は試験結果の解析に入る。平成30年度をめどに実用化に向けた技術の確立を目指す計画だ。米シェールガス、日本輸出解禁へ