南シナ海で、中国とベトナムの当局の船が衝突するなど緊張が高まるなか、ベトナム南部で、13日から14日にかけて中国に抗議するデモに参加した市民の一部が暴徒化し、工業団地内の台湾企業100社余りと日系企業数社が窓ガラスを割られるなどの被害を受けました。 ベトナム南部、ホーチミン近郊のビンズオン省にある工業団地で、13日から14日にかけて、南シナ海の領有権問題で対立する中国に抗議する1万人余りの市民が参加した大規模なデモがありました。 このデモで、工業団地内にある中国企業に、どこまで被害が出たのかは分かっていませんが、ホーチミンにある日本総領事館などによりますと、デモの参加者の一部が暴徒化して、台湾や韓国、日系企業の工場の門を壊したり、窓ガラスを割ったりしたということです。 台湾当局によりますと、台湾企業の被害は、100社余りに及び、放火された工場もあったほか、台湾の従業員1人が頭を棒で殴られ、