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ブックマーク / salon.mainichi-kotoba.jp (7)

  • 「酷暑」「炎暑」「極暑」「激暑」…一番暑そうなのは

    一番暑そうとされた「酷暑」。大辞林3版には「酷暑日」の項目があります。書籍版よりも記述が新しいYahoo!辞書から引くと「俗に、最高気温が 35℃以上の日。〔1990 年代初め頃からマスコミなどが用いた表現。気象庁は 2007 年(平成 19)4 月以降、猛暑日を正式な予報用語とした〕」とあります。毎日新聞でもかつては使用したこともありましたが、今は気象庁に従って「猛暑日」を使います。 毎日新聞紙では2010年に、読者の質問を受け付ける「質問なるほドリ」の欄で「猛暑日って、なぜ設けられたの?」という話題が取り上げられました。それによると、最高気温35度以上の日は「酷暑日」にしてほしい、と気象庁に訴える報道機関もあったそうですが、「『酷』は『残酷』や『過酷』など人体へのダメージや被害のイメージにつながるため気象用語としてはふさわしくないと判断されました」とのこと。 しかし、今年の暑さは「命

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    babelap
    babelap 2024/08/01
  • 「いなずま」?「いなづま」?

    Aくんは国語が得意な中学生。漢字テストではいつも満点なのに、この日は漢字の読みを聞く設問で、稲(いなずま)を「いなづま」と書いてしまい減点されてしまいました。早速広辞苑で調べてみると、確かに「いなずま」で載っています。しかしAくんにとある疑問が。「なんで『稲』と『』なのに『いなづま』じゃないんだろう。人の読みは『ひとづま』でしょ」。あなたはAくんの疑問に答えることができますか? 私も校閲記者になる以前は「いなずま」と「いなづま」、どちらが正しいかしばしばわからなくなりましたが、Aくんのように真面目ではなかったので、辞書をひくことはありませんでした。しかし、仕事中に「いなづま」とルビが振られた原稿と「再会」したのを機に、言葉に携わる仕事をしている身として稲について調べてみました。 Aくんの疑問を解決するカギは「現代仮名遣い」にあります。現代仮名遣いでは「ず」と「づ」の使い分けについて

    「いなずま」?「いなづま」?
    babelap
    babelap 2024/08/01
  • 消化管の中は「体内」か「体外」か

    鳥にべられて分布を広げる昆虫。卵が「鳥の体内で移動」とありましたが、学問的に消化管の中は「体外」とされることがあります。生物学の研究に関する原稿で、卵は消化されて鳥の体内に入ってしまうと生き延びられないため、厳密に表記した方が良いのではと提案しました。 同意を得て「鳥に運ばれて移動」と修正しました。 消化管の中は体外であるという捉え方については、「『ちくわの穴』は、『ちくわ』ではない」という説明がイメージしやすいでしょうか。体の外から物が入り、排出される一の管であると考えられるためです。 関連記事:人体は「ちくわ」 消化管の中は体の外(毎日新聞医療プレミア)

    消化管の中は「体内」か「体外」か
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    babelap 2024/02/16
  • 商標登録された語は必ず言い換えなければならないか

    「万歩計」は「歩数計」に 結論からお答えします。ご質問で挙げられた商標のうち、毎日新聞で言い換えることを決めているのは「万歩計」だけです。万歩計は山佐時計計器の登録した商標ですので、普通名詞である「歩数計」に直しています。 新聞などマスコミは、商標とされる語を一般的な呼称であるかのように報じることは避けています。もちろん、商品の発売や売れ行きのニュース、あるいは特定の商品の不具合や回収など、その商標そのものがニュースである場合は言い換えずに報道します。そうではなく、その商品名だけではなく他社の商品名と置き換えても成立するような一般的用法として使う場合の話です。 なぜ避けるかというと、おわかりかと思いますが、特定の会社に肩入れしているとみなされるのを避けるためです。また、例えば「万歩計」と書いたのは実は類似商品だった場合、事実誤認であるばかりでなく多大な迷惑をかけてしまいます。 使っていい「

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    babelap 2020/11/18
  • 「ウラジミール」と「ウラジーミル」 ロシア人名の注意点

    図書館で借りた、19世紀ロシアを代表する文豪の一人、イワン・ツルゲーネフの「はつ恋」。ロシア文学「金の時代」の代表作です。 「はつ恋」(新潮文庫)裏表紙カバー 何気なく目に入った裏表紙の内容紹介には「16歳のウラジミールは……」とあり、チェコ系か何かの人の話だっただろうか、などとぼんやり考えたところで、はっとして中身をめくりました。 「はつ恋」(新潮文庫)文の表記は「ヴラジーミル」。裏表紙と合っていません。出版社のサイトを見てもの紹介文は裏表紙と同じ「ウラジミール」でした。 「ウ」と「ヴ」の違いは日語で表記しがたい音をどう文字にするかの問題で悩ましいところですが、文と裏表紙が合っていないのは気になります。しかしより気になるのが長音記号「ー」の位置です。 英語で綴ればVladimirで、表記に長音の要素があるわけではなく、「ウラジミル」と書かれることもありますが、ロシアではアク

    「ウラジミール」と「ウラジーミル」 ロシア人名の注意点
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    babelap 2019/08/26
    ここの校正シリーズは面白いです
  • 「けがを負う」はなぜ頻出する?

    今日も見ーつけた!と心の中でつぶやきながら赤字を入れます。よくお目にかかる「誤りやすい慣用語句」。ベタ記事にこそ潜んでいる、厄介ものではないでしょうか。 毎日新聞用語集でも示していますが、「けがを負う」は「傷を負う」か「けがをする」に正さなければなりません。しかし、そもそもどうして「けがを負う」ではいけないのか——。 おさらいすると、「けがをする」を「傷をする」とはできないように、「けが」と「傷」はイコールではありません。傷を負った結果が「けが」なので、「けがを負う」だと、結果が先にくるねじれた表現——という理屈からでした。確かに日語には「湯をわかす」など結果が先にくる用法もあるにはあります。でも、慣用語句として「傷を負う」を示す辞書はあっても、「けがを負う」を挙げる辞書は見あたりません。「『傷を負う』が適切な慣用語句なので、そちらを使いましょう」というわけです。

    「けがを負う」はなぜ頻出する?
    babelap
    babelap 2019/08/19
  • 調べものリンク集

    公式サイトだけではなく、信頼性が高かったり、他のサイトでは得られない情報があったりするサイトも参考として載せています。 作成には相応の注意を払っていますが、リンクやリンク先の内容の正確性については保証できません。利用者ご自身で判断してください。 目が行き届いていない部分もあるかもしれません。リンク切れや、ここにない有用なサイトの情報、その他お気づきの点などありましたら、X(ツイッター)等でお知らせいただけると幸いです。 日々更新し有用な情報を発信しているサイト運営者の方々に感謝いたします。 (2024年7月11日更新) 2024能登半島地震 石川県:災害対策部員会議 「会議資料」から気象情報、被害状況、地震の概要(震度一覧など)、避難所開設状況、交通情報、停電情報、断水情報など。県内の数字はだいたいこれで調べられる。 石川県:被害状況 自治体別の死者、行方不明者、負傷者、住宅被害など。

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    babelap 2019/06/01
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