「古事記」にも登場するなど、古来から日本で食用にされていたタケノコだが、当時は自生種の真竹(マダケ)が食用にされていたとされる。現在主に流通している孟宗竹(モウソウチク)は、1736年、薩摩藩主島津吉貴が中国から琉球に伝わっていたものを移植したのが日本に伝来した始まりといわれる。 『たけのこ』名称の由来 成長が早く、10日間(旬内)で竹になるとされることから「筍」の字が当てられた。「竹の子」とも表記され、これは竹の地下茎から伸びた若い茎であることから「竹の子供」の意味に由来する。 たけのこの特徴 竹の地下茎は節ごとに根と芽を備え、前年に地下茎に蓄積した養分を元に、春に伸張する。地上に出た若芽の部分をタケノコと呼び、食用にする。成長が早く、孟宗竹は一日に1メートルも成長するといわれる。 たけのこの食材情報 春の味覚を代表する食材である。独特の旨みがあり、日本料理や中華料理で広く利用される。加
