取材のきっかけは、去年10月、メキシコ南部で「移民キャラバン」の集団で出会ったひとりの少女でした。両親とともに母国・ホンジュラスを捨て、アメリカを目指していました。別れ際、彼女は私の名刺を手に、こう約束してくれました。 しかし、少女一家はメキシコ当局に捕まり、行方はわかりません。電話もつながりません。アメリカへの移住を目指す「キャラバン」で出会った多くの人は、ホンジュラスから来ていました。 「家族が殺された」 「ギャングの性奴隷だった」 「彼らに納める“戦争税”が払えず、逃げた」 彼らが語った故郷を離れた理由、それは、どれも壮絶でした。 人口900万人ほどの小さな国で何が起きているのか、私たちは、キャラバンの出発地・ホンジュラスのサン・ペドロ・スーラに向かいました。
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