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ブックマーク / sekibang.blogspot.com (3)

  • 内澤旬子 『世界屠畜紀行』

    世界でどんな風に屠畜をおこない(つまり、家畜を殺し)、べているのかを追ったイラスト入りのルポ。屠畜の現場に対する興味に突き動かされているだけでなく「なぜ、日においては屠畜に関わる人々に対する差別があるのか?(そして、それは他の国にもあるのか?)」という著者の問題意識がこのの根底を貫いている。屠畜から文化だけでなくその国の文化全体そして、取材した人々から国に流れている雰囲気のようなものを捉えているのがすごいと思ったし、職業差別の問題から社会構造についてもシャープに描いている。 家畜を殺してべるのは「可哀想」と考える人たちがいる。多くの日人は、動物可哀想主義への共感がある、と思う。そういう考え方、理解できるよ、と。でも、多くの人は、わかっていながら、うまい、うまい、と言って、動物の肉をべている。「どうして可哀想なのに、べられるの?」と、そのへんのジレンマというか、矛盾した部分を

    内澤旬子 『世界屠畜紀行』
    balanco
    balanco 2016/05/01
  • 30歳、自分史上最高ボディを目指して走ってます日記

    ここ数年、女房殿と一緒に住むようになって事を定期的にちゃんと取るようになったり、マンションを買ったら歩く距離が減ったり、あとすげーお酒を飲みまくっていたり、と生活がいろいろ変化していった影響があるのか、体重が増えてきた。 はい、ここでわたしの一番痩せていたときの写真をごらんください。2007年(22歳)。たぶん、体重は55kgぐらいで(身長は175cm)、体脂肪率が計測できなくなるぐらいだったと思う。ここから10kgぐらい増量していた。MAXが12月に上海に出張した際に、暴飲暴して帰って来たら65kgを超えていた。元から筋力がないせいか、腹とかポニョポニョで。顔もなんか丸々としてきていて。会う人会う人に「なんか大きくなってない?」と言われて「ガハハ、いやあ、お酒すかねえ、ガハハ」と対応していたのだが、内心傷つきまくっていたので、昨年末ぐらいから、休業状態だったランニングを再開したのだっ

    30歳、自分史上最高ボディを目指して走ってます日記
  • 木村榮一 『ドン・キホーテの独り言』

    ラテンアメリカ文学の翻訳で有名な木村榮一によるエッセイ集。セルバンテスの生地であるアルカラー・デ・エナーレスにあるアルカラー大学に赴任していたときの印象から語られる文化・文学エッセイ、といったところでなかなか楽しく読んだ。よく登場するのはアルゼンチンのホルヘ・ルイス・ボルヘスやメキシコのオクタビオ・パスといった名前で「舞台はスペインなのに……?」というミスマッチが無きにしもあらずだが、著者の専門がそちらだから致し方ないのだろう。しかしながら、ほとんどスペイン語で書かれているラテンアメリカ文学の源流としてスペインがあることは言わずもがなであるし、ラテンアメリカ文化の多層性・雑多性と、スペイン文化の多層性・雑多性が共鳴しているかのように読めるところが興味深かった。 スペインについて、日人である我々はなにを知っているだろうか。リーガ・エスパニョーラ? パエリア? ハモン・セラーノ? 闘牛?

    木村榮一 『ドン・キホーテの独り言』
    balanco
    balanco 2014/11/24
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