最近結婚した27歳の知人は、転職活動で大変厳しい現実を目の当たりにした、と言います。転職サイトに「27歳/既婚/女性」と登録すると、今までは通っていた書類の審査がパタッと通らなくなり、ようやくこぎつけた面接では必ず「お子さんの予定は?」と聞かれ、どこの企業からもほとんど相手にしてもらえないようでした。彼女は私に「日本で女が仕事を頑張ろうと思ったって、潰されるだけ」と悔しさを吐露しました。 日本政府が「女性の社会進出」において革新的であるように見せている一方で、実は未だに男性の育児休暇取得率は5.14%(厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」)であり、女性は出産後の復職はおろか、たとえ子どもがいなくても、「適齢期」だというだけで就職に不利になってしまう。そんな実情は間違いなく存在します。
![私たちは「日本は先進国である」という概念を、一度捨てねばならないのではないか | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a560fa7ff727abdffb393d395c318b45a4ee5b4a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F3%2F1200wm%2Fimg_b3dce1e550a4899d9896ca5c34faa42e768509.jpg)