第93回アカデミー賞で25日、中国出身のクロエ・ジャオ監督が白人以外の女性として初めて監督賞を受賞したことについて、中国の国営テレビはニュースを報道せず、ネット交流サービス(SNS)「微博」上では映画専門サイトなどによる受賞に関する投稿が検索できなくなった。ジャオ監督は過去の発言について「愛国心に欠ける」とインターネット上で批判された経緯があり、中国当局の検閲の対象になったとみられる。 ジャオ監督は14歳まで北京で育ち、英国を経て米国の高校を卒業した。今年2月にアカデミー賞の前哨戦であるゴールデン・グローブ賞(監督賞など)を受賞して評価が高まるジャオ監督を、中国メディアも「中国の誇りだ」(人民日報系の環球時報・電子版)と褒めたたえていた。しかし過去の雑誌取材で、自らが育った中国について「うそがあふれていた」などと語っていたことがインターネットユーザーに掘り起こされたことで風向き…
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