2016年02月29日 【引け後のリリース】住友重機が悪性脳腫瘍に「中性子」の新療法 ■原理上、まわりの正常細胞は傷つけず病院内でも実施可能に 住友重機械工業<6302>(東1・売買単位千株)は29日、サイクロトロン中性子照射システムとホウ素化合物を用いたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の治験(第Ⅱ相試験)開始について発表した。同社とステラケミファ<4109>(東1)グループのステラファーマが、一般財団法人脳神経疾患研究所に委託して実施するとした。株価終値は2463円(6円安)だった。 発表によると、この治験は、悪性脳腫瘍の中でも最も予後の悪い癌である膠芽腫で、すでに腫瘍摘出術、放射線治療、テモゾロミド等の治療を受けられた後の再発患者を対象にする。 ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)と呼ばれるがん治療法は、がん細胞に取り込ませたホウ素(Boron-10)に弱い中性子をあてることにより生じる核