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くるりとROCKに関するbandshijinのブックマーク (10)

  • くるり Jubilee (ジュビリー) 光陰揺らめく、音楽の思想(ことば)。

    真っ白なスタジオで端正ないでたちと、ラフな服装に野外風の背景の対比。マネキンの口にコラージュされたリップシンク、鹿(?)人間が腕を組み優しく揺れるシュールな映像。「タタタタ」と16分音符四つのモチーフ(音型)がドラムス(1:05頃)からエレキギター(1:12頃)へと渡るところがたまらなく好き。 ライブベストアルバム『Philharmonic or die』(2008)にウィーン・アンバサーデ・オーケストラとの共演が収録されている(上のリンク先の動画がそうか)。 後奏が曲の尺の半分ほどを占める。クラシカルな要素をもちつつロックかつポップのスタイルで純粋な音楽として風景・感情・思想・嘆きを描き、大衆の唇に宿る「歌」だと思う。複数のジャンルにくるりという集団が乗っかって雲のように渡っていく、独創的な曲想(くるりの近作に寄せて言うなら、万博的でもある)。『Jubilee』単体についてもそうだし、ア

    くるり Jubilee (ジュビリー) 光陰揺らめく、音楽の思想(ことば)。
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/22
    複数のジャンル、時代にくるりという集団が掛かる唯一無二の音楽作品。その根底は最近のくるり作品に寄せて言うなら、万博的? 後奏で主音上に明滅するのはドミナントなのかサブドミナントなのか。壮麗、感無量。
  • くるり『BABY I LOVE YOU』属調との連結の妙

    くるり – 列島ウォ~リャ~Z at Sapporo PENNY LANE24 (2019.06.21)(残念ながらリンク切れ)。 ライブ中盤に『BABY I LOVE YOU』が含まれていた。この曲のライブを鑑賞したのは私はこのときが初めてだった。改めて曲の魅力を思う。 BABY I LOVE YOU 収録アルバムは『NIKKI』(2005年)。『BABY I LOVE YOU』はシングル曲でもある。(執筆時から)15年前…リリース時、私は浪人生だったのを思い出す。 マサチューセッツで録音したという。当時のロッキング・オン・ジャパン誌でインタビューを読んだ。おぼろげな私の記憶によれば、ヘッドフォンを使わないで録音したとメンバーが述べていた(つまり、スピーカー等でオープンエアーにモニター音を出す。収録音にモニター音がより多くカブるやり方といえる)。独特な収録方法や環境、積極的な音作りの賜物

    くるり『BABY I LOVE YOU』属調との連結の妙
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/09
    転調がスムーズ。コード進行、前後の関係に着目。複数のボーカルパートのポジショニングの変化にも。温かみある音像も魅力。また好きになった一曲、くるり『BABY I LOVE YOU』。先日のYouTube Music Weekendで聴いて。
  • くるり『赤い電車』 ドレミファインバータの息吹

    『益荒男さん』『大阪万博』と今月(執筆時、2020年11月)、立て続けに新曲を出したくるり。12月25日にはシングル『コトコトことでん / 赤い電車 (ver. 追憶の赤い電車)』を発売する。 赤い電車 『赤い電車』は2005年にシングルが発売されている。アルバム『NIKKI』(2005)にも収録。くるりが京浜急行とのタイアップを快諾して作った曲だという。当時、テレビCMも放送された。 私と母の会話の種 2005年当時、私はすでにくるりのファンだった。くるりの活躍の風は方々に届いていたけれど、このタイアップがあったおかげで私は自分の母親にまで自分の好きなバンドを紹介しやすくなった。「このCMの歌つくって演奏してるバンド」と言える。 実際に私がそうしたかどうかは忘れた。自分からそういう話をすることもない。訊かれたら照れくさそうにめんどくさそうに、いや、ただ平静に答える。そういう親子関係が私と

    くるり『赤い電車』 ドレミファインバータの息吹
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/28
    くるり『赤い電車』と「ドレミファインバータ」の話。「固定ド」なら「ファソラシ(♭)インバータ」。もしB♭メージャースケールととるなら「移動」「固定」どちらに従っても「ファソラシ(♭)インバータ」。
  • くるり 益荒男さん 音のあそびに着目した視聴メモ

    10日にくるりメンバーが「0時に発表(お知らせ?)がある」といった旨のツイートをしているのを見ました。そののちの11日0時になると、新曲『益荒男さん』の配信解禁だったことがわかりました。 京都音楽博覧会で聴いた『益荒男さん』 毎年京都梅小路公園で開催してきたくるり主宰の「京都音楽博覧会」も今年はリアル開催を避け、収録したライブを配信というかたちをとりました。 その際のくるりのライブで、この『益荒男さん』を披露していました。ですので、この曲が新曲として突如リリースされたこと自体は驚きでしたが、発表(お知らせ)の正体を受けて「(あのときの)これか!」と私は思いました。京都音博2020が9月20日でしたから、あれから2か月足らず。くるりはこの曲のレコーディングをいつの間にか済ませていたのです。 音のあそびに着目した視聴メモ 京都音博でのライブではくるりメンバーとサポートメンバーによる生演奏のサウ

    くるり 益荒男さん 音のあそびに着目した視聴メモ
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/18
    京都音博で出会ったくるり新曲『益荒男さん』。歌詞を意識した音の遊びが盛り沢山。全編にわたって要所に入る、ミュートしたトランペットが重要な役どころ。どこをとっても比喩を見出せる、楽しくも辛辣な風刺満載。
  • くるり『ロックンロール』 超越と滑空

    くるりが主催した京都音楽博覧会2020(9月20日)。 毎年、京都・梅小路公園で開催してきたフェス式のおまつり。地域を尊重するポリシーを映したその催しも、今年(2020年)はコロナ禍で、例年通りの梅小路公園での開催ができなかった。 京都のライブハウス・拾得で収録した映像の配信という形で実現した2020年の音博。観覧チケットやプラスアルファでTシャツのつくクラウドファウンディングのチケットの収益は京都・梅小路公園の芝生の養生につかわれるという。くるりをきっかけに巻き起こる風が、京都・梅小路公園(の芝生)や、そこから生じる文化を「育てている」という構図と解釈できる。もちろん人たちは謙虚な態度で、「開催させてもらっている」という気持ちをいっぱいに持っているに違いない。 そのクラウドファウンディングのリターンのTシャツが、昨日私のもとに届いた。サイズはばっちり。手触りもしなやかで気持ちがよい。日

    くるり『ロックンロール』 超越と滑空
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/15
    冷凍コンテナ?MVのくるり『ロックンロール』。導かれるようにして書かれたのじゃないかと思わせる、滑らかで神妙で軌跡のするどい、あたたかく・ピリリと地面を一歩ずつ、それでいて空をシュッと行くような名曲。
  • 旅人よ 加山雄三・岩谷時子 作詞作曲の模範作 ゆらぐリズムのリフレイン

    作詞:岩谷時子、作曲:弾厚作。加山雄三のシングル『夜空を仰いで』(1966)に収録されたB面曲。アルバム『加山雄三のすべて 第二集』(1967)に収録。 ハードボイルドというのか西部劇っぽいというのか、私の知見も言葉も足りないのでうまく表現できませんが、「さすらう者」を映したフィルム、ロードムービーのような孤独と哀愁を感じる曲調です。 加山雄三のハーモニーが極上で、声の質量感は大衆音楽の王様然としています。ユニゾンするところもあれば、歌詞のままハーモニーするところもあって、同じパートをダブリングしたサウンドになる瞬間と、ハーモニーになる瞬間を行ったり来たり。 Dマイナーキーですが、Bメロ(?)で平行調のFメージャーになります。ここでメインボーカルがハーモニーから解き放たれ、単一の線になり、バックグラウンドボーカルがオブリガードっぽくなります。あまり「バックグラウンドボーカル」と、奥まった役

    旅人よ 加山雄三・岩谷時子 作詞作曲の模範作 ゆらぐリズムのリフレイン
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    bandshijin 2020/09/26
    犬の尻をみて「tale」(しっぽ)を思ったことから連想していろいろ音楽を聴きあさる。リトル・リチャード、ビートルズ、くるり、YOASOBI、Weezer。腰を落ち着ける場所が定まらない。「hip」ではじまる『Island In The Sun』で終
  • くるり『男の子と女の子』 やさしさのうつろい

    “僕のやさしさもだんだん齢をとる”(くるり『男の子と女の子』より。作詞・岸田繁。2002年リリース。) 「齢(とし)をとる」という表現を用いる場合、主体はヒトである場合がほとんどだと思う。 「やさしさ」が、まるで人格を持って、私やあなたと同じように、息を吸ったりお茶を飲んだり怒ったり落ち込んだり事して「おいし」と言ったり愛したり愛されたりしているみたいだ。 そこには、幅がある。うつろいや経過がある。奥行きかもしれない。時間の層を感じる。 齢をとるのは、変化すること 齢をとる。それは、変化でもある(もちろん、実際に年齢を重ねても変化が少ない場合もあるだろう。そんなとき私は「トシとらないですね」などと相手に笑いかけるのかもしれない)。 ある時点までの観測からの「変化」。異なる時点における観測の差異があって、私は「トシとりましたね」というかもしれない。その変化や差異の質、内容によっては、思って

    くるり『男の子と女の子』 やさしさのうつろい
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    bandshijin 2020/09/07
    歌詞の“僕のやさしさもだんだん齢をとる”(くるり『男の子と女の子』より。作詞・岸田繁)は、音楽史に残したい名フレーズ。アルバム『THE WORLD IS MINE』中でも際立つバラード。
  • くるり『Long Tall Sally』(『NIKKI』収録) 究極のかぞえうた

    先日、公園で、犬の尻を見たんですよ。知らない人の飼い犬だったんですけれど。それで、犬の尻の穴とかしっぽを見て、「tail」って単語を思ったんですね。 で、なんかそんな音韻が含まれてる曲あったなと思って思い出したのが、『Long Tall Sally』だったんですね。「tail」じゃなくて「tall」ですけれどね。発音、似ているようで同じじゃないので「小違い」なんですけれど。 『Long Tall Sally』はリトル・リチャードの曲ですし、ビートルズの演奏も広く知られています。で、さらには、くるりファンの私はくるりの同名の別曲『Long Tall Sally』を思い出すわけです。 The Beatlesの『Long Tall Sally』 そう思って、昨日とかおとといとか、くるりやビートルズやリトル・リチャードを聴いて、つまらない半端な記事を書いちゃったんですけど、これではいけないなと思い

    くるり『Long Tall Sally』(『NIKKI』収録) 究極のかぞえうた
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    bandshijin 2020/09/04
    ロックンロールの名曲、リトル・リチャード『のっぽのサリー』と同名のくるりの楽曲は変則でトリッキー。夢中になって分析しました。改めて聴くアルバム『NIKKI』、色んな匂いがする。
  • 【音楽日記】くるり『心のなかの悪魔』(アルバム『thaw』収録) 非売品の音楽の代償

    未業のミュージシャン 34歳男の私(執筆時)。4歳からピアノをやっていた。中学生でエレキギターを手にした。地元のアマオケでパーカッションをやった。高校では軽音楽部でバンドをやった。音大に進んで、ピアノと声楽を学んだ。 曲をつくり始めたのは、高校の軽音楽部でバンドをやっていた頃だった。ヘボい曲もいいと思えるものもいろいろ作った。多作ではなかったけれど。 4トラックカセットMTRを手に入れて、ひとりでギターと歌とベースとドラムを重ねて曲をつくり始めたのが高校3年生くらいだった。それからデジタルMTR、パソコンと録音機を渡り歩きつつ録音をつづけている。 商業ミュージシャンになれればと思った。オーディションを受けて入賞したこともあった。それだけだった。 私は結局自分のために音楽をやっている。生きるために必要な糧を音楽で得られればいいと思うけど、それは私にとって二の次だった……というのは言い訳。私が

    【音楽日記】くるり『心のなかの悪魔』(アルバム『thaw』収録) 非売品の音楽の代償
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    bandshijin 2020/08/28
    4月に配信、5月にCDをリリースしたくるり『thaw』。一曲目が『心のなかの悪魔』。自己の内面へのまなざし、行為への自省を感じる名曲。ステイホームを叫んだ社会への最高の対比になったと思う。あなたにとっても。
  • ライブレポート『LIVEWIRE くるり in 京都磔磔』(2020年7月11日)

    はじめに 私のくるりファン歴は2003年〜くらいだろうか。高校時代、軽音部の後輩が貸してくれた『TEAM ROCK』を宿したMDがきっかけだったと思う。 大学生になって、くるりのリリースを追ってCDをよく買っていた。 卒業して、自分のお気に入りの音楽がだいたい出揃った気にでもなったのか、音楽を掘るのは「なんとなく」にしてしまっていた。 私はくるりが大好きで、心のルーツミュージックだという思いは変わらなかったけれど、熱心にリリースを取りこぼさず追っていたかつての私はいつのまにか遠くへ行っていた。結婚したし、子どもができて音楽に没頭できる時間が減ったのもあるかもしれない。 最近になって、くるりの岸田繁がTwitterをやっていることを知った。フォローすると、いろいろ彼らの仕事に関する情報が流れてくる。それらを受け取っているうちに、かつての「くるりリリースフォロー」に熱心だった私がいつの間にか近

    ライブレポート『LIVEWIRE くるり in 京都磔磔』(2020年7月11日)
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    bandshijin 2020/08/21
    オンラインでライブを楽しむ。大ファンのくるりでその初めての体験ができた。生のライブとも動画のアーカイブとも違う、新しい体験。それが非常によかった。いかにくるりがパイオニアかを改めて思う。
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