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シンガーソングライタと歌謡に関するbandshijinのブックマーク (5)

  • 東へ西へ 井上陽水 仄暗いチアリング

    エレクトリック・アコースティック・ギターの中音域が出ています。コーラスのエフェクトをかけているようですね。コロンカランとしたキャラクターの乾いた音色です。彼独特の粘性ある歌と竹を割ったようなさばけたギターのリズムストローク。貫禄があります。弾き語り仙人と敬称したい。平静に熱量を蓄え、エンディングでリタルダンドしドーンと質量のある最後のワンストローク、Ho! と一声。響きました。 動画タイトルに1992年、武道館、SPARKLING BLUEとあります。1992年3月18日福岡国際センター以降、全国11ヶ所・16公演おこなったツアー名です。 曲について 井上陽水の2枚目のオリジナル・アルバム、『陽水II センチメンタル』に収録されています。1969年に『カンドレ・マンドレ』(CBSソニー)でデビューしたときの芸名、アンドレ・カンドレから井上陽水に1972年のシングル『人生が二度あれば』で改名

    東へ西へ 井上陽水 仄暗いチアリング
    bandshijin
    bandshijin 2021/04/06
    つめたく、不安が焦がれるようなこわさが、のろけたジョークと混在している。井上陽水の世界が私はたまりません。それでいて、ガンバレみんなガンバレ。がんばろうと思います。
  • まちぶせ 不器用な恋の策略

    松任谷由実が荒井由実名義でセルフカバー。レゲエを思わせる裏打ちリズムですがハネ感を抑えていてフラットなグルーヴです。きらきらと絢爛な歌謡のステージ、時代の匂うホールを思わせます。途中やエンディングでは船のシーン。芸能や娯楽界特有のお金の費やし方や魅せ方が豪勢なアプローチを感じます。船で外洋へ出ていく(実際は入江への帰港かもわかりませんが)エンディングは「まちぶせ」という主題とは反対に、攻めの積極的な表現にも思えます。 曲について 荒井由実が作詞・作曲、三木聖子に提供。三木聖子のシングル発売が1976年(この年のユーミンは荒井から松任谷名義への端境でしょうか)。 石川ひとみによるカバーが1981年。石川ひとみは歌手としてこの曲にかけるものがあったといいます。 荒井由実によるセルカバーシングルが1996年。松任谷名義にしてすでに多くの時間が経っていますが、元の名義で出したようです。 三木、石川

    まちぶせ 不器用な恋の策略
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/29
    主人公は策略家のようでいて、かなり不器用です。まわりくどく、目的はあれども、自分にはこの戦略しかとれない。そういうブルースの響きをもって、この『まちぶせ』は私に響くのです。
  • リンゴ追分 花びらの刹那さ 美空ひばり、UAのカバー

    美空ひばりの『リンゴ追分』 美空ひばりの『リンゴ追分』。1952年に発売した彼女のシングル曲。同年、ラジオドラマ『リンゴ園の少女』(TBSラジオ)の挿入歌として書かれました。作詞:小沢不二夫、作曲:米山正夫。 当初のものはモノラル音源のようです。フルートが目立つイントロ。ウッドブロックのリズム。ピチカートを交えたストリングス。クラリネットが歌パートのメロディをなぞって一緒に動きます。音を伸ばして印象を変えるBパート(“津軽娘は…”の部分)。ピアノが置く和音がしゃれた響きです。ホルン、低域の木管のようなパートも聴こえる気がします。和音の支えを厚くしています。弦+木管五重奏+ピアノ+パーカッションといった感じの伴奏編成でしょうか。 2コーラス目のAパートにあたるところがせりふ。りんご含む種々の花が咲くきれいな季節の描写から転じる、花散らしの雨。亡き母を回顧し、悲しみが重なります。 ホ短調。和音

    リンゴ追分 花びらの刹那さ 美空ひばり、UAのカバー
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    bandshijin 2021/02/24
    絢爛な瞬間は雨にたやすく散らされる。道は無限に分岐する。刹那さがリンゴの花びらに重なる。美空ひばり『リンゴ追分』とUAのカバーに寄せて。
  • ギャランドゥ もんた&ブラザーズの博識と愛

    https://youtu.be/HSWkGTZJ280 西城秀樹の『ギャランドゥ』 西城秀樹の1983年のシングル曲。同年のアルバム『It’s You』にも入っています。 https://youtu.be/NXsshBbfT6E 発表時よりもだいぶ最近のパフォーマンスか。大人な雰囲気の玄人たちの演奏。Bmキーか。当時のセルフカバーから半音下げ(それでもすごい)。 作詞・作曲はもんたよしのり。1980〜1984年頃、もんた&ブラザーズとして活動。 もんたよしのり 声、キー もんた&ブラザーズ『ゴールデン☆ベスト』に入っている『ギャランドゥ』を聴きました。感激したので、ここからはこの演奏について述べます(サブスクや購入などで各々手繰り寄せて聴いていただきたし)。 特徴のある声質がすごいです。ハスキー。存在感、衝撃度。キーが異様に高いです。曲中、上のC(ド)まで用いています。実声といっていいの

    ギャランドゥ もんた&ブラザーズの博識と愛
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/22
    西城秀樹が歌いヒットさせた『ギャランドゥ』を追うと、もんた&ブラザーズの音楽の博識と愛に行き当たります。ハスキーでハイトーンなもんた氏の声は異次元。曲中のボーカル音域は意外と1オクターブ内です。
  • 加山雄三『君といつまでも』 しとねって何?

    憧れの男性のシンボル、加山雄三 私が生まれる(1986年)よりずっと前からある加山雄三のヒット曲、『君といつまでも』。加山雄三を思い出す時、同時に思い出す曲がこれである。彼の代表作のひとつといって間違いない。 ある動画共有サービスで見つけたずっと昔のライブ演奏の映像は、曲が最初に発表された1960年代後半頃の彼の人気ぶりをうかがわせるもので、熱烈な聴衆の黄色い声援が入っていた。特に間奏のせりふのパフォーマンスに対する女性観客らのリアクション(声)には、加山雄三が男性として魅力的なシンボルだった事実をずっと後の私に知らしめるのに十分だ。 しとねって何 “君はそよかぜに髪を梳かせて やさしくこの僕のしとねにしておくれ” (『君といつまでも』より、作詞:岩谷時子 作曲:加山雄三) 「しとね」とはふとん(布団)のことである。この言葉を私はこの曲で初めて聞いて知った。ちょっと気になったのは、“この僕

    加山雄三『君といつまでも』 しとねって何?
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/19
    トリプレットのストロークと満ち引きするメロディが海のように雄大なラブソング。作詞は岩谷時子で私の記憶では『友だちはいいもんだ』がうかぶ。純心と理想の極致。しとねは布団。
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