財津和夫 チューリップといえば財津和夫で、財津和夫といえば彼がソロでもやっている『切手のないおくりもの』が好きだ。チューリップ(バンド)といえば財津和夫(フロントマン)と私が言ってしまうくらいに、強い独創性とリーダーシッ プを持ったシンガーソングライターだと思う。コード、メロディ、リズムを音楽の3要素とすることがある。それに歌詞をくわえて、これらの要素の独創性や平衡感覚が素晴らしいと思える音楽にひとつでも多く出会いたいし、私自身生み出したいと思っている。その鑑のような人物のひとりが財津和夫で間違いない。 飛翔のサビメロ 『心の旅』はチューリップの代表曲のひとつだと私は思っているし、これを読んでいるあなたもうなずいてくれる可能性があるだろう。“ああだから今夜だけは”で始まるメロディの上行が素晴らしいと思う。サビをドアタマに持ってきて強起している。かなりの人がこの音の記憶を深く刷り込むのではな