緊張を演出するⅡM→Ⅴ BメロはAメロよりもコードチェンジが少ないです。和音ひとつでより長い時間を引っ張っています。特にBメロ後半“僕にうたう 君の微笑み”のところではⅡM→Ⅴとつないでいて、曲中で最も高い緊張を演出しています。 ちなみにⅡMは便宜上の表記で、実際は別の調の和音を借りている、お招きしているようなものです。別の調とはⅤ調(ゴドチョウ)のことで、たとえばこの曲の主調であるFメージャーにとってはCメージャーが該当します(ファ、ソ、ラ、シ♭、と数えると「ド」が5番目ですね)。「Ⅴ調のⅤ」(ゴドチョウのゴド)なので「ゴドゴド」「ドッペルドミナント」などと呼びます(ほんとです)。 歌詞について 作詞は岩谷時子。作曲:弾厚作(加山雄三)との共作の例には『君といつまでも』(1965)があります。この翌年にリリースしたのが『お嫁においで』ですね。 『お嫁においで』は同1966年内に同名映画が
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